2023 Fiscal Year Research-status Report
Prevalence, risk factors, and pathogenesis of cancer-related fatigue to support cancer survivor employment
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22K17403
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
松永 眞章 藤田医科大学, 医学部, 講師 (80897968)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | がん関連疲労 / がんサバイバー / がんサバイバーシップ / 治療と就労の両立支援 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん治療の進歩により、がんサバイバーの数が増加しており、その就労支援が産業保健分野における喫緊の課題となっている。本研究では、愛知職域コホート研究に参加しているがんサバイバー就労者を対象に、がん関連疲労に関する詳細なアンケート調査と炎症性サイトカインの測定を行う。これにより、がんサバイバー就労者のがん関連疲労の病態メカニズムを疫学的手法により解明することを目指している。さらに、がん関連疲労の有病率や、うつ症状、職業性ストレスなど、職場における疲労のリスク因子についても検討する。 令和5年度の研究成果として、以下の点が挙げられる。まず、がんサバイバー就労者におけるがん関連疲労の有病率の推定のシステマティックレビューがアクセプトされた。このレビューにより、がんサバイバー就労者のがん関連疲労の有病率や関連因子に関する知見が得られた。次に、がんサバイバーを含む愛知職域コホートの対象者に対して、疲労度、職業性ストレス、抑うつ症状、その他の生活習慣のアンケート調査を実施した。現在データを集計中である。さらに、上記アンケート調査において、詳細な病歴調査・血液検査の同意を得たがんサバイバーを対象として、がんの病歴、職場のサポート体制、がん関連疲労、認知機能障害、QOL(SF-12)のアンケート調査をし、データの集計を完了した。また、回答を得たがんサバイバーに対して、がん関連疲労軽減のためのフィードバックを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
がんサバイバーに対するアンケート調査・データ集計が令和5年度中に完了したため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は同意を得られたがんサバイバーに対して、炎症性サイトカイン(高感度IL-6、高感度TNF-α)の測定を行う。 また、アンケート調査の結果は早期に解析を完了し、論文投稿をする予定である。
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Causes of Carryover |
データクリーニング、データベースの作成、炎症性サイトカイン(高感度IL-6、高感度TNF-α)を令和6年度に行うため。
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