2022 Fiscal Year Research-status Report
剖検検体における腫瘍マーカー測定による新しい悪性新生物診断法の確立
Project/Area Number |
22K17417
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
松本 紗里 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20754881)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 腫瘍マーカー / 死後検体 / CEA / α-フェトプロテイン / CA19-9 / CA15-3 / CA125 / PSA |
Outline of Annual Research Achievements |
日本における死因の第一位は悪性新生物であり、法医解剖においては未診断・未治療の症例に遭遇することがある。未治療の場合、原発巣と転移巣の鑑別に苦慮することも少なくなく、死後変化により病理学的検査も困難を極める。 腫瘍マーカーの生化学的測定は臨床では広く用いられているが、死後検体における有用性について体系的評価を行った報告は未だない。 本研究は、剖検例の腫瘍マーカーを測定することで、死後検体においても原発巣の診断に腫瘍マーカーが有用であるかを検討し、加えて心嚢液や尿が腫瘍マーカー測定の代替試料となりうるかを検証し、悪性新生物の死後診断法を確立することを目的とする。 2015年7月1日から2022年5月31日までに、東京慈恵会医科大学法医学講座にて施行した法医解剖例で、血清、尿、心嚢液が十分量採取・保存されている症例を対象とする。測定する腫瘍マーカーは、CEA、抗p53抗体、α-フェトプロテイン、CA19-9、CA15-3、CA125、PSA、SCCであり、CLEIA法にて測定を行う予定である。また、炎症マーカーとしてCRPも併せて測定する。 腫瘍性疾患症例としては、解剖時に肉眼的に腫瘍性病変が確認できた症例を、臓器別にそれぞれ30症例ずつ対象とする。また、腫瘍性疾患以外の疾患としては、クモ膜下出血、脳出血、急性心筋梗塞、肺炎、熱中症、低体温症、急性薬物中毒を各30例ずつ(ラテント腫瘍を有する症例を除く)対象とする。 現在は、対象症例のランダム抽出を進めており、今後はマーカーの測定を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの流行や世界情勢により、研究物資が手に入りにくい状態であったこと、研究以外の業務に時間が取られたことにより、研究の進行度は当初の計画より遅れています。
|
Strategy for Future Research Activity |
対象症例の抽出を行い、各マーカーについて測定を行う。
|
Causes of Carryover |
新型ウイルス感染症の流行や世界情勢により、研究の進行が遅れたため、検査の発注がかけられず、また購入予定であった消耗品を今年度は消費しなかった。検査予定数は変更しないため、今後は検査費や他の消耗品を中心に使用予定である。
|