2023 Fiscal Year Research-status Report
仮想ホログラム及びNUIを用いた看護師の疲労低減のための情報取得システムの開発
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22K17420
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
佐藤 充 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 助教 (40923769)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Natural User interface / Mixed Reality / Artificial intelligence |
Outline of Annual Research Achievements |
モーションセンサを用いた電子カルテ操作システムを完成させ、実験を実施した。科研費申請書に記載のとおりに実験を実施し、良好な結果を得た。具体的には本システムを用いた操作方法による模擬電子カルテから情報取得する平均所要時間は、従来のグローブ着脱を伴うマウスを用いた操作方法による模擬電子カルテから情報取得する平均所要時間と比較して有意に短いことが判明した。これまで、電子カルテ操作のような細かい情報取得操作をジェスチャによる操作では困難であったが、本研究で開発したモーションセンサを用いたNatural User Interfaceを用いることで可能となる。本システム使用により処置や看護業務中の情報取得のためのグローブ着脱が不要となるため業務効率向上のみならず疲労低減する可能性がある。本研究は日本生体医工学会のYoung Investigator's awardの受賞候補に選出され発表予定である。また、本研究の最終目的である複合現実を用いたシステム開発も完了しており、開発したNatural User Interfaceと組み合わせた実験も実施中である。この研究については2024 IEEE International Conference on Robotics and Automation Workshop on Nursing Roboticsで発表予定である。最終年度では発表や論文出版のみならず、本研究を活用した応用展開のための新たなシステム開発や実験に取り掛かる。人工知能をジェスチャ操作等に応用することも他の予備調査で判明しているため、AI開発についても今後の研究では取り入れる。当初予定していた研究成果以上を目指し研究を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初は最終年度で発表や論文執筆に取り掛かる予定であったが、本研究から派生した研究課題の発表が多数決定している。日本生体医工学会ではYoung investigator's awardの受賞候補に選出されるなど良好な研究成果を挙げている。他、2024 IEEE International Conference on Robotics and Automation Workshop on Nursing Roboticsへ投稿していたExtended Abstractが採択され、発表予定となっている。国内外に広く研究成果を発信することが可能となった。IEEEの学会発表後、優秀演題には論文誌からの招待が計画されているため、その選出結果を待ってから論文投稿へと移行する。その他、科研費申請書に記載の応用展開の可能性について検討しており、当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
現状では科研費申請書に記載のとおり、順調に研究を進めている。最終年度は基本的には発表や論文出版を主に考えており、実際そのように進めている。しかし、当初予定しているより早く発表・論文出版の成果を上げることが可能となったため、本研究を用いた応用展開を考えている。具体的には人工知能やNatural User interface、複合現実装置を用いた看護業務の効率化システムの開発である。ジェスチャ操作のさらなる精度向上やその他インシデント対策に用いることを予定している。特にインシデント対策は看護業務の効率化を考える際重要であるため、ジェスチャ認識技術開発や人工知能開発を推進する必要がある。本研究成果をもとにさらに発展的な研究を実施予定である。 今後も仮想ホログラム及びNUIを用いた看護師の疲労低減のための情報取得システムの開発の結果を国内外で発表し、論文出版を主として研究を推進する。
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Causes of Carryover |
本年度国際学会への参加やオープンアクセスジャーナルへの投稿を予定している。円安の影響で出版費が高騰しているため。また、その他応用展開のための物品購入をはじめ最終年度で申請していた以上の研究成果と社会貢献を目指す。
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