2022 Fiscal Year Research-status Report
臨床での実施状況に即したより安全な気管吸引方法確立のためのエビデンスの開発
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22K17440
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
野上 龍太郎 大分大学, 医学部, 助教 (10908544)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 気管吸引 / 動物実験 / 現状調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、動物を用いた実験研究を計画している。その実験研究を行うにあたり、研究者が所属する機関の動物実験施設利用のために必要な許可申請手続きと講習会を受講し、施設利用者としての登録を完了した。また、動物実験、その後の各種顕微鏡での観察のために必要となる物品、備品の購入等の準備を進めている。 動物実験を開始するにあたり、現在動物実験施設の専門スタッフからアドバイスを頂きながら、動物実験委員会から動物実験計画実施の承認を得るための実験計画書の作成を進めている。 その過程で、本研究の意義と動物実験に代わる方法が本当にないのか、実験を開始するにあたり先にすべきことはないのかを再度検討することの必要性を感じた。本研究は、臨床での実施状況に即した状況での検証、評価をテーマとしている。そのため本研究においては、臨床現場で複数回の吸引を繰り返し行っている現状があることが前提となっている。改めて文献レビューを行い、気管吸引の実施状況についての調査を確認したが、調査は10年以上前に実施されたものであり、現在の臨床現場の状況を反映しているものとは言い難い。そのため、動物実験を行う前に、現状を正確に捉える必要性を強く感じた。当初の研究計画では予定されていなかったことではあるが、動物の安楽死を伴う実験を行うにあたっては、いまいちど丁寧な文献レビューと共に、現状を把握するための調査が必要不可欠と考え、その準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動物実験実施の必要性について疑問が生じたため、その疑問を解決するためには現状(臨床現場での気管吸引の実態)を正確に把握する必要があると考えた。そのため、当初計画にはなかった現状把握のための調査を計画に加えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、臨床現場で複数回の気管吸引を繰り返し行っている現状があることが前提となっている。しかし、この根拠となる先行研究のデータは古く、現状を反映しているとは言い難い。そこで、当初計画にはなかった現状把握のための調査を計画に加え、動物実験の前提となる現状を確認する。その上で、当初計画していた動物実験を実施し、複数回気管吸引を実施した際の影響を検証する。
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Causes of Carryover |
今年度実施を計画していた動物実験実施前に新たな計画を追加したため、本年度購入予定であった顕微鏡とその周辺機器の購入を延期したことにより次年度使用額が生じた。次年度使用額は、本年度購入予定であった顕微鏡等の購入費用に充てる。
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