2022 Fiscal Year Research-status Report
COVID-19後のリアリティショック-卒後2年目までの看護師に着目-
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22K17444
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鈴木 洋子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (90781716)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リアリティショック / 新卒看護師 / 卒後2年目看護師 / COVIDー19 / 組織適応 |
Outline of Annual Research Achievements |
リアリティショックとは自分の期待や夢と実際の組織でのギャップであり,職業的役割や環境の変化でも起こりうる現象である.看護研究領域でのリアリティショックは,新卒看護師を対象にSchool to Work transitionとして検討されてきたが,申請者は卒後2年目看護師にも役割や環境の変化によるリアリティショックが存在することを明らかにした.しかし,COVID-19により看護基礎教育のあり方が大きく変動したことで,2021年以降に入職した看護師はこれまでとは異なる新たな局面のリアリティショックに直面していると考える.そこで本研究の目的は,2021年以降に入職した卒後2年目までの看護師に着目して,リアリティショックの経年的な変化とその特徴を検討し,COVID-19パンデミック後のリアリティショックを解明することとした. まず,2021年度以降に入職した新卒看護師と卒後2年目看護師のリアリティショックを把握する.そこで,研究計画に基づき実施した2022年度の研究実績は,次の通りである. 1.COVIDー19後に発表された国内外の文献レビューを行った. 2.1の内容を基に、COVID-19後のリアリティショックを分析した. 3.COVID-19の影響により,インタビューはできていないが,収束後,速やかにインタビューが開始できるよう,1.2を基にインタビューガイドを作成した. 本研究の成果は,現状のリアリティショックに応じた教育・支援体制を整備するための基礎資料となり,看護師の早期育成と職場定着に貢献する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の対象者は,病院に就業している新卒看護師と卒後2年目看護師である. 2020年から続いているCOVID-19の影響により,インタビューを実施できていない状況が続いているためである.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年5月にCOVID-19が収束したことを受けて,本研究を1年遅れで開始する. すでに検討したインタビューガイドを用いて,新卒看護師と卒後2年目看護師にインタビューを行い,質問紙のプレ調査を行う.
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Causes of Carryover |
COVIDー19の影響により、2022年度に実施予定であったインタビュー調査、プレ調査ができていない。そのため、COVID0ー19収束後、速やかに研究が開始できるよう、2022年度は、主に、研究環境の整備費として使用した。例えば、情報収集と新たな知見を得ることを目的とした学術集会の参加、インタビューガイド作成の打ち合わせによる出張、PCなどの設備費である。 2023年度は、2022年度実施予定であったインタビュー調査、プレ調査を開始する。2022年度の繰り越し分は、インタビューの謝金、プレ調査用の印刷や通信費として使用する。
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