2023 Fiscal Year Annual Research Report
院内トリアージの実務と多言語対応に対する負担を軽減させる支援ツールの開発
Project/Area Number |
22K17482
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
山内 一 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 教授 (20810120)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 院内トリアージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦では、救急外来に多くの患者が受診に訪れた場合、順番に受付手続きを行い、長時間の受診順番待ちが発生することが一般的である。このまま来院順に対応すると患者の状態によっては、受付手続き中や受診順番待ちの間に容態変化が発生することが懸念される。一方で、人員雇用を増加させることができる病院が多いとは考え難く、少人数で対応せざるを得ない救急外来の現状を改善することを目的として本研究に臨んだ。 研究期間においては、初年度に1)院内トリアージ支援システムの現況調査 2)支援システム基盤データの作成 3)支援システムプロトタイプの作成に関する調査、2年目に1)支援システムプロトタイプの完成とアプリケーション制作、3年目に1)支援システムの有用性調査を計画した。このうち、膨大な基礎データ入力とシステム構築が最も労力を要するため、優先的に進行させシステムプロトタイプを2年目半ばに完成させ、シミュレーションによるデータをとる段階まで進行した。申請時の計画はアプリケーションを想定していたが、より導入しやすいようにwebシステムを利用した支援システムとしたため、予測していたよりも低コストかつ簡便に運用でき、さらに運営管理に関しても年間のシステム維持管理費は安価にできる目処がたった。 予定していた内容はほぼ計画通りに進捗し、3年目(最終年度)におけるデータ分析および論文執筆を残すのみであったが、研究者が一身上の都合により退職し研究機関に所属しないため、本研究を中断せざるを得ない状況となった。
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