2023 Fiscal Year Research-status Report
早期腎症期(第2期)にある糖尿病患者に対する透析予防指導プログラムの開発
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22K17483
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
宮崎 彩乃 金沢医科大学, 看護学部, 非常勤講師 (80714972)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 糖尿病腎臓病 / 看護 / 認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者の先行研究において、糖尿病性腎臓病(2期と3期)の糖尿病腎臓病の診断時、状況の捉え方がその後の療養行動につながること、状況の捉え方にパターンがあることが示唆され、その結果を用いて、次の研究で「糖尿病性腎臓病と診断された状況の捉え方質問紙」を作成した。本研究の目的は、その質問紙を用いて、患者の糖尿病腎臓病の捉え方のパターンの特徴を明らかにし、捉え方に合わせた透析予防指導プログラムを提案することである。 今年度は、先行研究で作成した質問紙の一部を再分析し「糖尿病性腎臓病の捉え方パターン分類質問紙」4因子12項目を作成した。そして、糖尿病性腎臓病2期~3期と診断された患者の糖尿病性腎臓病の捉え方が、このパターン分類質問紙で分類可能か、また、パターン毎の特徴を明らかにすることを目的に調査を実施した。データ収集は、自記式質問紙と一部iPadを用いて実施した。倫理審査は所属機関の倫理審査委員会の承認を得て実施した。 アンケート内容は、作成した質問紙12項目、PAID20項目、日本語版Chronic Kidney Disease Self-Care scale(CKDSC-J)(以下、腎症に対する療養行動の項目)25項目、糖尿病及び糖尿病性腎臓病と自分の位置関係、今の自分の身体を持ちこたえていると感じている程度とその理由、療養行動に対する認識、自分の糖尿病性腎臓病の病期の理解、透析予防指導を受けたか、糖尿病教育入院及び糖尿病教室参加の有無、糖尿病性腎臓病以外の合併症の有無、既往歴、ここ1か月で感じた身体症状の有無、身長体重、受診時のHbA1c及び血圧である。 現在、アンケート回収数は、3施設から26名分であり、引き続き調査を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理審査委員会への書類提出が遅れてしまい、データ収集開始年度が遅れてしまっている。今年度、調査を開始できたが、データ収集の件数が予定より減少しているため、引き続きデータ収集を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在回収したデータを分析し、第1報として学会発表を行う。 また、引き続き、糖尿病性腎臓病の患者を対象に調査を実施し、データ収集を行う。 そして、患者の糖尿病性腎臓病の捉え方パターンを分類可能か、また療養行動や身体状況、負担感情などとの関係から、捉え方パターンの特徴の示唆を得る。
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Causes of Carryover |
当初の予定より調査開始に遅れが生じたため、分析対象者数が減少し、予定していた外注費(データ入力)が発生せず、未使用額が生じた。令和6年度は、消耗品費、外注費(データ入力)、学会参加旅費、学会参加費に使用する。
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