2022 Fiscal Year Research-status Report
『Respectful Maternity Care』を成功に導く要因の解明
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22K17488
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
堀口 範奈 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30870505)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 日本語版MADM / 日本語版MORi / RMC / 妊娠期 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症流行により一層の孤立や人権の制限など、周産期にある女性を取り巻く環境は今まで以上に悪化している。そのため、女性や新生児の尊厳と意思が尊重されるRespectful Maternity Careの実践は今まで以上に重要となってきている。 本研究の課題は妊婦の意思決定における女性の自律性と役割の評価を行うためのMothers Autonomy in Decision Making scale (MADM)及び妊娠期における不敬や差別を含めた女性の経験の評価を行うMothers on Respect index(MORi)の日本語版を開発し、日本における現状及びRMC実践に必要な要素を明らかにすることである。 2022年度は、原版開発者より日本語版作成の承諾を得た後、WHOガイドラインに沿って順翻訳・逆翻訳を行い、日本語版MADMおよび日本語版MORiの原案を作成した。また、研究プロトコル見直し後に倫理委員会の承認を得た。2023年1月~3月にオンライン調査を実施し、妊婦181名から有効回答を得た。作成した日本語版MADMおよび日本語版MORiの妊婦における信頼性・妥当性を検証するために、統計解析ソフトRを用いてクロンバックα、探索的因子分析、確証的因子分析を実施し、おおむね良好な結果を得た。今後さらに関連要因などの分析を行うとともに、論文を執筆する予定である。また、女性の自律性およびRMCの影響を調査するために、妊娠24週以降の妊婦249名のリクルートも並行して実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本語版MADMおよび日本語版MORiの開発のために必要な妊婦を対象としたデータ収集及び分析がおおむね終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年に分析を完了した結果の英文誌への論文投稿を行う予定である。日本語版MADMおよび日本語版MORiは、原版の開発者が作成しているHPで公開予定であり、日本における今後のRMC研究に活用されることが期待される。また、今後は開発した質問紙を使用し、RMCの影響について、妊娠期より産後6か月まで縦断的に調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
効率的な執行に努めた結果、次年度使用額が生じた。論文投稿、質問紙調査として使用する予定である。
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