2023 Fiscal Year Research-status Report
中山間地域の訪問看護ステーションにおける課題と安定・持続化に向けたモデルの検討
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22K17520
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
荒木 章裕 大分県立看護科学大学, 看護学部, 講師 (30805718)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 経営 / 中山間 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究で見出された「中山間地域の訪問看護ステーション(以下、中山間ST)が抱える支援ニーズの大部分が都市部と重複するものが多い」という課題を受け、文献研究の方向性を修正し、まずは「中山間STの経営上の課題」を広く見出すことを目的に、基本方針や理念、経営の戦略や計画の現状と課題について分析を実施した。既存の42件の文献を対象に分析を実施したところ、経営に関わる要素として「地域と共にあるという覚悟」「地域の特性に順応する」「地域の関連機関との共生」に分類される項目が見出された。特に、収益よりも住民の生活の安定を優先させるなど、経営よりも使命感に重きを置くという考え方は、中山間STの課題とは言い切れない特性であるように考えられた。このように、今回の分析では中山間STの経営安定に直結する事項を見出すには至らず、さらなる分析の必要性が考えられた。 そこで中山間地域の特性でもある「人的・物的・地理的条件の不利性」に着目し、文献の再スクリーニングと質的統合・分析を実施した。その結果、中山間STが実施している条件不利性への対策や、それに伴う困難感を言語化することができた。 以上の成果を踏まえ、中山間STの経営者を対象とした調査を実施していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査を実施するにあたり、当初の計画では文献レビューによって調査項目を決定する予定であったが、当初の研究計画からの軌道修正を行ったことで、その分析に予想外の日数を要したため、全体の進捗が遅延した。それに伴い、令和5年度に予定していたインタビュー調査には至っておらず、その後実施する予定の質問紙調査にも影響が出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
調査の実施に向け、インタビューガイドの作成中である。また調査対象となる中山間STの管理者のリクルートを並行して実施している状況である。
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Causes of Carryover |
当初計画書の遂行に関し、研究内容に一部変更が生じたため研究全体の進捗が遅れている。それに伴い、当該年度内に予定していた2つの調査を延期したために、次年度使用額が生じた。
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