2023 Fiscal Year Research-status Report
心不全患者に対する移行期支援プログラム開発に向けた包括的研究
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22K17523
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
岡田 明子 北里大学, 看護学部, 講師 (60874485)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 心不全 / 移行期支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、心不全患者における入院中から退院後早期にかけての移行期の実態を明らかにし、移行期支援プログラムを構築することである。心不全患者において、急性増悪による再入院を予防するためには、退院後も入院中と同様に食事管理や服薬管理などの日常生活の管理を継続することが不可欠である。心不全による退院後、特に早期の時期は、入院中と生活環境が大幅に変わることから、再入院のリスクが高く特に支援の強化が必要とされる時期である。退院後早期の再入院の要因を明らかにする研究はこれまでにも複数報告されているが、その要因は多岐にわたり、患者要因、環境要因などの要因は網羅的に明らかにされていない現状がある。 このような背景から、2023年度は退院後早期の再入院の要因について、診療録や患者への質問紙調査では把握しきれない要因について専門家の視点から明らかにするために、心不全看護を専門とする認定看護師もしくは専門看護師に、心不全患者の退院後30日以内の再入院の要因に関するインタビュー調査を行った。2023年12月までに、16名の看護師にインタビューを実施し、合計57名の心不全患者における退院後30日以内の再入院の要因に関するお話を聞くことができた。インタビュー調査期間が2023年12月31日で終了となったたため、インタビュー結果について、今後逐語録を作成し、分析を行う予定である。本研究の結果から、移行期に必要な支援、不足している支援が明らかとなり、今後の移行期支援プログラム構築の一助となると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象である看護師とのインタビューの日程調整に時間を要し、さらに、日程の急な変更や再調整が必要となったために全体的にやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度はインタビューデータの逐語録を作成、分析し、論文としてまとめる予定である。また、循環器関連学会での発表も検討している。
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Causes of Carryover |
2023年度中にインタビューデータの逐語録作成を業者に依頼する予定であったが、依頼が遅れてしまったため、2024年度中に依頼する予定である。
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