2023 Fiscal Year Research-status Report
コロナ禍におけるステイホームダイアリーの活動が高齢者の社会的孤立解消に与える影響
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22K17525
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
岩垣 穂大 金城学院大学, 人間科学部, 講師 (40882642)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ステーホームダイアリー / 三重県名張市 / まちの保健室 / 地域包括支援センター / 認知症 / まちづくり / 高齢化 / 孤立孤独 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、名張市が長年取り組んできた地域共生社会を土台に、地域包括支援センターと各地区のまちの保健室が連携し、地域の資源を収集してきた。2021年から2022年にかけて導入したステイホームダイアリーは、市民目線で地域のさらなる資源を発掘・収集し、アーカイブしてきた。また、まちの保健室の職員と地域包括支援センターの職員が、リンクワーカーの勉強会を積み重ね、日本版の社会的処方やリンクワーカー等について自分の言葉で語れるように学び、心得をまとめるだけでなく、社会的処方の認知度の向上に取り組んできた。さらに市民病院や医師会らのヒアリングや意見交換を通じて、社会的処方を導入するための段階を整理し、ネットワークづくりを行ってきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地にも頻繁に通うことができ、研究協力者とも良好なコミュニケーションがとれている。おおむね順調に進展しており、今後は研究結果について、論文の執筆や学会発表を通して積極的に発信していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
名張市は、医療主導の社会的処方ではなく、住民主導の社会的処方に取り組んでいることがわかった。また市民は市民のままで誰かのためになっており、鍵を握るのは市民が参加できる機会をいかに行政職員が作っていくかである。そのため行政職員等が疲弊せず楽しく事業に取り組むことであり、作業しやすいようにツールの作成等を主眼に置き実証研究を進めてきた。また市役所内部の理解を得る方法についても研修等で解説してきた。さらに成果を自治体広報だけではなく学会、雑誌等のいろんな媒体で発信し続けている。今後は、将来を見据えた投資をすることによって、職員のモチベーションを高め、市内全体に社会的処方に取り組む機運を醸成していけるよう、研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
残額の確認不足により、次年度使用額が生じてしまった。
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