2023 Fiscal Year Research-status Report
The association between health indicators in the Health Japan 21 (the second term) and web log data
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22K17549
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平 和也 京都大学, 医学研究科, 助教 (70804847)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 検索ログ / well-being / 健康指標 / 健康政策 / 梅毒 / 保健所 |
Outline of Annual Research Achievements |
生活習慣指標について、対面で他人には相談しにくい問題や社会において表面化しにくい問題を探知できることがWEBログデータの強みであると判断し、過去最多となっている梅毒患者数と個人間でのインターネットを介した売買春との関連を分析し、論文を執筆・投稿している。その他、指標の評価の基礎となる政府統計調査が新型コロナウイルス流行の影響で中止になっている背景から保健政策の実施・評価を行っている保健所の実態について調査し、保健所スタッフのバーンアウトの現状をBMJ openに投稿、及び、就労状況の実態に関する論文の投稿準備を進めている。また、代表的な大規模言語モデルを用いて看護師や保健師の業務負担軽減につなげたり、政策評価を行うことの可否を検討するため、国家試験の問題への回答パフォーマンスの評価を行い、JMIR Nursingに論文を掲載した。 複合指標については、健康寿命をアウトカムにした研究を検討したが、伸び率が非常に小さく、緩やかな右肩あがりの直線上昇のトレンドをとっているため、WEBログデータを活用せずとも比較的高い予測精度が担保されてしまい、研究の有用性に欠けると判断した。そこで、アウトカムとする複合指標として、身体的な側面が強い健康寿命ではなく、経済面・人間関係・仕事のキャリア・地域社会とのつながりなど、より多様な要素をもち、政策指標として登用され始めているWell-being指標に着目した。まず、OECDが提唱しているWell-being指標であるBetter life indexを日本の都道府県ごとに算出し、WEBログデータで予測するモデル開発の研究に取り組んだ。日本版のBetter life index指標の算出及び信頼性・妥当性の評価に関しては、日本公衆衛生学会総会での発表および同学会雑誌に英文投稿し採択、WEBログデータとの関連についても執筆・投稿準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
生活習慣指標については、2022年の喫煙率の予測モデルに関する論文に続き、日本国内の梅毒患者数の推移とWEBログデータの関連に関する論文を執筆した。複合指標については、健康寿命との関連の評価だけでなく、Well-being指標の1つであるBetter life indexの日本の都道府県ごとの数値の算出及び信頼性や妥当性を評価した論文をJapanese Journal of Public Healthに投稿・採択され(in publication)、引き続き、WEBログデータとの関連に関する論文の執筆・投稿を行っている。さらに、保健医療施策の調査を実施している保健所スタッフの労働状況やバーンアウトの現状、および、政策評価や業務負担軽減に向けて大規模言語モデルをはじめとするAIの能力評価についても、アウトリーチ的に調査を行い、論文を執筆しており、計画以上の成果に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度実施してきた日本国内の梅毒患者数に続き、国内で社会問題となっている若年者のオーバードーズについても、消防庁の救急統計やレセプトデータなどからアウトカムとなる患者数データを収集している。今後、WEBログデータとの関連の分析について検討を進め、学会発表ないし原著論文として発表できるよう研究をすすめていく。さらに、今年度、日本語版の都道府県ごとの数値を算出・評価したWell-being指標をアウトカムとして、WEBログデータとの関連を評価した研究の投稿準備も進めていく。大規模言語モデルの応用についても、これまでデータベース化されていなかった保健所の紙ベースのデータの利活用や数値化されていない自然言語データを用いた政策評価への応用など可能性についても、発展的な課題として取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
現在投稿中の論文が2本、投稿準備中の論文が1本あり、採択された場合に必要となる論文掲載手数料が差額として残っている。
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Research Products
(2 results)