2022 Fiscal Year Research-status Report
アロマターゼ阻害薬が筋骨格系に与える影響の解明と筋骨連関に着目した治療法の探索
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22K17568
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Research Institution | Reiwa Heath Sciences University |
Principal Investigator |
坪内 優太 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 助教 (90833773)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | がん治療関連骨減弱症 / 骨粗鬆症 / 骨粗鬆症治療薬 / 運動療法 / 骨微細構造 / サルコペニア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳がん患者の内分泌療法に伴い生じる骨粗鬆症 (がん治療関連骨減弱症:CTIBL) およびサルコペニアのメカニズムを明らかにする。また、両者に対し運動療法 と骨粗鬆症治療薬の併用療法による予防・治療効果を明確に示し、乳がん患者の生命予後と 健康寿命の延伸を実現することである。そのために、①レトロゾール (アロマターゼ阻害薬) が骨微細構造や機械的強度,骨格筋量や筋内脂肪量に どのような影響を与えるのか、②運動療法と骨粗鬆症治療薬の協調効果により予防・治療が可能か、この2つの問いについて、卵巣摘出マウスを用いた基礎研究で明らかにする。 本研究では2つの実験を予定しており、現在はその内の1つを準備している段階である。ラット骨粗鬆モデルの作成方法や運動療法およびゾレドロネート (骨吸収抑制剤) 投与のプロトコールについては既に確認済みであり、研究が実施できる状況である。一方、本研究において最も重要であるラットへのレトロゾール投与方法について検討が必要な状況であったが、ようやくその手法が確立しつつある。安定した投与方法が確立でき次第、本格的な実験が開始できる状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属変更に伴い、本研究に対するエフォートが十分に確保できなかった。 また、他に進行している実験へのエフォートが優先されたこともあり、当初の予定よりは進捗状況が遅れている状況である。 また、本研究において最も重要であるラットへのレトロゾール投与方法について検討が必要な状況であったが、ようやくその手法が確立しつつある。安定した投与方法が確立でき次第、本格的な実験が開始できる状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
実験の手技的な課題は概ね解決が出来ており、今後の進捗に影響を与えるものはないと考えている。 他に進行している実験とのエフォートを再度調整が必要であるが、本研究とも関連性の強い実験であることから、詳細なスケジューリングを再度作成し、関連する実験も含めて滞りなく実験が遂行できるようにする。
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Causes of Carryover |
本研究において最も重要であるラットへのレトロゾール投与方法について検討が必要な状況であったため、実験全体の進捗状況が当初の予定よりやや遅れている。そのため、実験動物や必要薬剤の購入が現状ではまだされていないため、次年度使用額が生じた。現在は課題となっていた投与方法も確立しつつある。安定した投与方法が確立でき次第、本格的な実験が開始できる状況である。
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