2023 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of Pain Phenotype as a Predictor for Analgesic Effects of Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation
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22K17581
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
瀧口 述弘 畿央大学, 健康科学部, 助教 (20873277)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 経皮的電気神経刺激 / 疼痛 / 鎮痛 / 疼痛病態分析 / 定量的感覚検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
経皮的電気神経刺激(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation: TENS)は、非薬物的手段で鎮痛目的に実施する物理療法である。TENSは医療機関や在宅で多く使用されており、TENSは副作用がないことが長所であるが、効果が生じる症例と生じない症例がいることが短所である。本研究の目的は疼痛病態分析を用いて、症例毎のTENSの効果の違いを明らかにすることである。特に日常生活で問題になりやすい運動時痛に対して疼痛病態分析を行いながら、TENSの効果を検証している。現在は運動器疾患に対する検証データ収集の最中である。具体的には、疼痛病態分析は、定量的感覚検査法という様々な感覚刺激を与えて、その反応を捉えることで行っている。TENSは刺激する周波数により鎮痛メカニズムが異なることが報告されており、2種類の周波数とシャム刺激を交えて、TENSの効果を検証している。運動器疾患の選定は、肩関節痛が生じている症例としている。運動時痛は、日常生活場面を想定して、肩関節挙上時に生じる疼痛強度を測定している。2024年度でデータ収集は終了する予定であり、データ収集が終了次第、学会発表と論文発表にて、公表する予定である。現在の傾向として、TENSの周波数によって疼痛に対する効果が異なる傾向が見られている。今後は、現在行っている必要症例数を集めることに加えて、心拍変動による疼痛病態分析も行い、TENSの効果を更に検証していく予定である。この検証もデータ収集が終了次第、学会発表と論文発表で公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた臨床検証施設が使用できなくなり、臨床検証施設が1施設減少したことで、リクルートに遅れが生じているため
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Strategy for Future Research Activity |
現在の臨床研修施設にて、施設スタッフに協力を申し出、リクルートを加速するように対策をしている。 定量的感覚検査による疼痛病態分析に加えて、心拍変動解析による疼痛病態分析も行い、TENSの効果の検証も行っていく。
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Causes of Carryover |
臨床検証施設が1施設減少したことにより、整備する機器が減少したことにより当該助成金が生じた。翌年度分として請求した助成金と合わせた使用計画としては、費用が高騰している、学会発表(国際学会含む)や論文投稿に使用する予定である。
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