2022 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中患者における注意バイアス修正プログラムの開発
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22K17590
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
滝澤 宏和 埼玉県立大学, 大学院保健医療福祉学研究科, 大学院研究員 (00891251)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 注意バイアス / 脳卒中後うつ / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中は高齢者の罹患が多く, Attention Bias Modification: ABMの反応時間には認知機能が影響する (Takizawa H. 2020). 高齢者のAB研究では, Negativeな気分を有する高齢者はPositiveな刺激に注意が向いていることが知られていた (Isaacowitz DM. 2008). しかし, 不安症状を有する高齢者はPositiveよりNegativeな情報に注意が向かう傾向が確認された(Cabrera I. 2020). 本研究は, 脳卒中患者のABを修正する最適な刺激選択して行う練習方法を開発する. 本研究は脳卒中患者のABを修正する練習方法が開発し, 脳卒中患者の抑うつと不安を軽減して, リハビリテーションを促進する効果を検証している. 2022年度は,実験で使用する刺激「表情」と「単語」の2種類を採用し,ABアプリケーションを開発した.単語刺激は, 脳卒中に関する自己関連語をこの研究開始前までに作成した. 脳卒中患者10名を対象に調査して自己関連語を決定した. 自己関連語はAffective Norms for English Words: ANEW から単語を選定し, 自己関連度 (Yes-No), 覚醒度 (1-9点) を評価した. 注意バイアスの測定は, タブレットPCとそのタッチディスプレイ入力装置として構成した. アプリケーションの開発は外注した.また,介入研究を開始した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
AB練習アプリケーションの開発はできたが,被験者の協力を得て実験する段階で予定よりも遅延している.
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Strategy for Future Research Activity |
AB練習アプリケーションは文字と表情画像の選択により,4種類の注意バイアス練習レパートリーが実行できるようにした.今後の介入研究により評価と治療の成果があった場合は,このアプリケーションを社会実装できるように準備したい.
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Causes of Carryover |
実験の補助を行う人員の人件費を削減し,アプリケーションの開発費用を支出した.
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