2022 Fiscal Year Research-status Report
構音障害の自己評価尺度日本語版の開発:信頼性・妥当性の検証と臨床応用
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22K17602
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
矢野 実郎 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30550397)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 構音障害 / Speech Handicap Index |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は①倫理申請手続き、②実験・データ測定、③学会発表を行った。 ①倫理申請手続き:各研究施設にて倫理書類作成手続きを行った。現時点で5施設(川崎医科大学附属病院、高知大学病院、名古屋大学病院、石川病院、橋本病院)で承認が得られており、1施設(広島大学病院)は申請手続き中である。 ②実験・データ測定:各施設にて研究プロトコルに従い日本語版Speech Handicap Index(SHI)と音声データ録音(北風と太陽、Oral DiadochoKientic Ability)を実施した。現時点で器質性構音障害25例(口腔がん、中咽頭がん)、運動障害性構音障害28例(痙性子運障害、弛緩性構音障害、運動低下性構音障害、一側性上位運動ニューロン障害など)、健常者(コントロール群)67例実施している。 ③学会発表:6月3日に開催予定の第40回日本顎顔面補綴学会総会・学術大会の教育研修会内にて「顎顔面補綴治療における構音機能評価」、8月20~23日に開催予定の32nd World Congress of the IALP 2023にて一般演題「Development of the Japanese version of the Speech 」を発表予定となっており、その演題登録を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、倫理申請が完了しデータを取り始めており、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
①データ測定: 構音障害例のデータ数が不足しているため、目標数まで実験を継続していく。 ②学会発表: 6月3日に開催予定の第40回日本顎顔面補綴学会総会・学術大会の教育研修会内にて「顎顔面補綴治療における構音機能評価」、8月20~23日に開催予定の32nd World Congress of the IALP 2023にて一般演題「Development of the Japanese version of the Speech Handicap Index.」を発表予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度に情報収集目的で参加予定であった学会に参加できなかったことが次年度使用額が生じた原因である。2023年度は、多施設共同研究で研究に必要な物品を購入し、国際学会にて本研究内容を発表するために助成金を使用する計画である。
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