2023 Fiscal Year Research-status Report
Effect of Peripheral Magnetic Stimulation on Paralytic Edema of the Hand after Stroke - A Randomized Controlled Trial -
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22K17642
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
藤村 健太 藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (50780623)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 浮腫 / 末梢磁気刺激 / 脳卒中 / 片麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中片麻痺患者の手や指に頻発する浮腫は、主に運動麻痺による関節の不動や筋ポンプ作用の機能不全によって発生する。浮腫の存在は関節拘縮等の二次的な障害を引き起こすことが知られており、日常生活活動や機能予後に悪影響を与える大きな要因となる。そのため、運動麻痺を呈した発症後早期から浮腫を管理し、改善に向けて介入することが重要である。 従来の浮腫に対する介入はマッサージや圧迫等の対症療法が中心であった。また電気刺激を用いた治療が報告されているが、刺激時に疼痛を伴いやすいことや皮下にある浮腫の存在によって体表から筋に刺激が伝わりにくいこと等の問題により実用性が低かった。そのため、ガイドラインでも手の浮腫に対する標準的治療は確立されていない現状にあった。 そこで末梢磁気刺激を用いて、手の麻痺筋を刺激する新しい治療法を考案した。末梢磁気刺激は電気刺激と同様の機序で筋を刺激するが、電磁誘導によって筋収縮を誘発する特性から、刺激時の疼痛が発生しにくく、電気刺激よりも深部の筋まで刺激可能である。本研究では末梢磁気刺激による浮腫軽減への効果をランダム化比較試験にて検証する。そして、手の麻痺性浮腫に対する新たな治療法を確立することが本研究の目的である。 2022年度はこれまでの予備的検討の結果をまとめ、本ランダム化比較試験における必要症例数を検討した。また、本研究の開始に向けた臨床研究審査委員会への申請や多施設共同研究として実施するために各施設における必要備品等の準備や打ち合わせを行なった。 2023年度は本研究のエントリーを開始し、対象者への介入および評価を行い、データを採取した。対象は麻痺手に運動麻痺に起因する左右差のある浮腫を認める脳卒中患者26名であり、2023年度は16名のデータ採取が完了した。次年度も引き続き本試験を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究における必要症例数を含めた試験プロトコルが確定し、2023年度からエントリーを開始した。2023年度終了時点で目標症例数26名のうち、16名のデータ採取が完了し、2024年度は10名のデータを採取予定である。以上より、本研究課題はおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題である多施設でのランダム化比較試験を継続し、引き続き、データ採取を進める。また試験の状況に合わせて、データ解析の段階へ進める予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度は本試験のデータ採取を中心に進めたため、データ解析に必要となる物品等の購入を行わなかった。2024年度は本試験を継続し、データ採取および解析の段階に移行する予定であるため、解析に必要な物品等の購入に研究費を使用予定である。また、特定臨床研究における定期報告の申請に必要な費用や国内外の学会や雑誌に研究成果を発表していくための費用として使用する。
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Research Products
(4 results)