• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

フォンタン手術後症例に対する呼吸訓練の効果の検証 ー予後の改善を目指してー

Research Project

Project/Area Number 22K17662
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

松井 こと子  順天堂大学, 医学部, 特任准教授 (80814475)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords運動耐用能 / 呼吸機能検査 / 自律神経機能検査 / フォンタン手術
Outline of Annual Research Achievements

当研究は、フォンタン手術後の対象患者に対して呼吸訓練導入前後での運動耐容能、呼吸機能及び自律神経機能、心臓超音波検査での心機能解析の4点を調べることを主な目的としている。しかしながら、CORVID 19の流行が長引いたことにより、研究の実行に際して、下記のような困難に直面した。
運動耐容能を評価する検査は、密室で被検者が運動をして、最低3人の検者が検査を実行する。密室で運動をするこの検査は著しくCOVID 19の感染のリスクを増やすため、臨床上必要最小限の検査しか行うことができなくなった。そのため現在まで運動耐容能検査は実行されていない。
呼吸機能検査も同様で、検査中の激しい呼気により、同室内にいる人物に対して感染の機会があるため、臨床的に必要な患者のみが使用可能な状態となり、検査を進めることができなかった。
上記のような状況から、今後の研究を自律神経機能検査による評価を中心に行うことを計画した。しかし旧来の自律神経計測機器では、体幹にテープで機器を装着するため、動きの激しい若年者では、ノイズが多く正確に計測できないことが判明した。そのため、直接体幹に張り付ける、新しいタイプのCOR-VID-Rという機器の開発を待つこととした。しかしながら、COVID 19の流行による世界的な半導体不足から、COR-VID-Rの完成が大きく遅れ、2022年2月にようやく完成することとなった。
以上のやむをえない世界状況から、当研究の成果は出ていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

概要で記述したような現状にあるため、現在まで対象の患者に対する検査は実行できていない。現在新しい自律神経計測機器であるCOR-VIT-Rの試用を行い、最も正確なデータを得るための機械の設置位置の調整や、シャワー前後の機器の取り扱い方の実証を行っている段階である。

Strategy for Future Research Activity

COVID 19の感染が蔓延している中でも可能な方法をとることとした。そのために自律神経機能の評価をより詳細に解析し、また呼吸法の姿勢への影響の評価を行うこととした。
自律神経機能は、日中の活動量と睡眠に深く関係があることが明らかになっている。そのため、Actigraphという、学術的に正確性が保証されている活動量計兼睡眠評価が可能な機器を購入し、COR-VIT-Rと同時に計測することとした。今後は、ActigraphとCOR-VIT-Rの結果を同期させ、自律神経機能の解析を行うことを計画している。
呼吸のトレイニングによる内転筋群の改善により、体幹と四肢の動きが改善することが見込まれる。近年Motion Captureという、通常のカメラで人間の体の動きが解析可能な新しいシステムが開発された。このシステムを購入し、呼吸法前後での、立ち姿勢や歩行時の体幹の傾きや歪み、歩行時の体幹のぶれ及び四肢末梢の移動角度、距離、速度の計測により、呼吸トレイニングの身体への影響を定量評価することとした。
今年度前半はCOR-VIT-R, Actigraph, Motion Captureの新たな3システムの方法を確立し、後半から呼吸法トレイニング前後の評価を行う予定である。

Causes of Carryover

予定していた検査がcovid 19の流行により実行できなくなったこと、自律神経の評価を中心に研究を実行するために、新たな機器を購入中である。しかしその最新機器の開始が世界情勢により遅れたことなどから研究が実行できていないためである。

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi