2022 Fiscal Year Research-status Report
サッカー選手の非意識的反応に関する認知行動学的研究
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22K17725
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
松竹 貴大 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 助教 (90737074)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | サッカー / 情報処理 / 非意識的反応 / 運動強度 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの脳には後付けで自分の行動や認識の意味を書き換え,再構成する機能がある.これは「ポストディクション」と呼ばれており,ヒトの非意識的反応に関する一つの知見である.サッカーのように,短い時間スケールでプレーを選択する競技場面では,自覚的な意識や認識を伴う反応だけではなく,非意識的な反応も行っている.そのため,サッカー選手は,プレーを選択する場面において,身体の反応からその行動の意味を認識する「ポストディクション」に近い体験をしている.しかしながら,この体験を「ポストディクション」として示すエビデンスは不十分であるため,本研究では以下2つの研究課題を設定する.(課題1) 熟達したサッカー選手の感覚信号に対する迅速な行動(運動・反応)は,意識として脳が評価するよりも前に起こり得る反応であるのか明らかにする.(課題2)感覚信号に対する迅速な行動(運動・反応)に運動強度が影響を及ぼすのかについて検討する. 今年度は、研究課題Ⅰにおける実験を完了することができた.また,研究成果を日本体育・スポーツ・健康学会で学会で発表を行った.また,研究課題Ⅱに関連する研究成果を体育学研究へ掲載することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題Ⅰでは,熟達したサッカー選手の感覚信号に対する迅速な行動(運動・反応)は,意識として脳が評価するよりも前に起こり得る反応であるのかを明らかにすることを目的とした.今年度は予定していた30名の測定を実施完了した.また,研究成果を日本体育・スポーツ・健康学会で学会にて発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題Ⅱである感覚信号に対する迅速な行動(運動・反応)に,運動強度の違いが影響を及ぼすのかを明らかにするための実験を実施する予定である.2023年8月までに実験プロトコルを決定して予備実験を実施する後に大学生サッカー選手20名に本実験に参加して頂く.データ解析等行った後に研究成果を国際学会にて発表を行い、学術誌へ論文を投稿する.
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Causes of Carryover |
予定していた学会への参加ができなかったため当該助成金が生じた。次年度の旅費として使用する。
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