2023 Fiscal Year Research-status Report
特定保健指導におけるオンラインを活用した栄養教育の効果を高める要因の検討
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22K17780
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Research Institution | The University of Nagano |
Principal Investigator |
新保 みさ 長野県立大学, 健康発達学部, 講師 (90827247)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | オンライン / ICT / 特定保健指導 / 初回面談 / 栄養教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、特定保健指導におけるオンラインを活用した栄養教育の効果を高める要因を検討することである。この目的に基づき、令和4年度は研究1を実施し、令和5年度は研究1の成果を学会発表し、論文投稿した。そして、研究2の調査を開始した。 研究1では特定保健指導の初回面談においてオンラインを活用している管理栄養士を対象にWEB調査とインタビュー調査を行い、オンラインを活用した初回面談におけるメリットやデメリット、工夫点を整理した。オンラインを活用した初回面談のメリットは移動の時間がかからないなどの利便性など、デメリットは表情や感情が分かりにくいなどのコミュニケーションに関することなどがあげられた。工夫点としては、身振り手振りを大きくするなどの非言語的コミュニケーションや会話のやり取りを大切にするなどの言語的コミュニケーション、トラブルを想定し、解決策を講じておくなどの接続に関することなどがあげられた。これらの結果について、第31回日本健康教育学会学術大会、第70回日本栄養改善学会学術総会で発表した。さらに、論文としてまとめ、日本健康教育学会誌に投稿した。 研究2では、研究1から得られたオンラインを活用した初回面談の工夫点について調査し、特定保健指導前後の特定健康診査の結果との関連を調べることを目的とした。令和5年度は、この調査に関してオンラインを活用した初回面談の工夫点やビデオ通話の利用頻度などを含めた調査票を作成した。そして、倫理審査申請を行い、承認を得たのち、調査を開始した。なお、令和5年度の特定健康診査の結果より特定保健指導の対象となった者のうち、オンラインを活用した初回面談を実施した者を対象に調査を行い、令和5年度と令和6年度の特定健康診査の結果を比較する予定である。令和5年度中には100名弱が調査に回答した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度は研究2を開始したが、調査の回答者数が目標人数に届かず、参加者募集を継続している。令和5年5月8日から感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律で、新型コロナウイルス感染症が「新型インフルエンザ等感染症」から「5類感染症」に位置づけられた。その影響で、対面での初回面談の実施が増え、オンラインを活用した初回面談の実施数が減っていることも原因の一つである。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、研究2の参加者募集を継続し、解析を進める。さらに、研究3として、研究1および研究2の成果をまとめた冊子を作成し、研修会を実施する予定であるため、その準備も進める。上記の通り、研究2は参加者募集を継続しているため、成果をまとめる時期が遅れ、研究3の実施も遅くなることが予想される。したがって、研究期間の延期も検討する。これらの研究を通して得られた知見は学会発表や論文投稿を通して、積極的に発信する予定である。
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Causes of Carryover |
令和5年度は、研究2の調査に関わる費用として、アンケート調査業務の委託契約に予算を使用した。計画では、調査準備や質問紙回答入力等の謝金や郵送費として計上していたが、一括で委託したため、物品費や謝金ではなく、その他からの支出となった。次年度使用額が生じた理由は上記の通り、アンケート調査業務を委託したことと、参加者が目標よりも少ない人数となったためである。次年度も参加者募集を継続し、使用する。また、学会発表や論文投稿などの成果の発信を積極的に行うことで使用する。
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Research Products
(2 results)