2022 Fiscal Year Research-status Report
Protective effect of soy isoflavone intake on NAFLD in estrogen deficiency
Project/Area Number |
22K17782
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
間嶋 紗織 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50795961)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | イソフラボン / エストロゲン / NAFLD |
Outline of Annual Research Achievements |
更年期モデルマウスにおける大豆イソフラボン投与による脂肪肝改善効果機構について、以下の実験を実施した。市販非精製飼料(ND)で飼育後、7週齢で卵巣摘出(OVX)した野生型雌マウスに8-14週齢の間、通常食(ND) ±大豆イソフラボン(Iso)、高脂肪高ショ糖食 (HFHSD) ± Isoを負荷した4群に分ける。水溶性大豆イソフラボン(Soyaflavone HG,不二製油)を飲水にて自由摂取させ、飼料摂取量および体重は1週間毎に測定した。これにより糖代謝、インスリン抵抗性、血清肝酵素、脂質プロファイルを評価した。また、肝臓に浸潤する単核球を抽出し、フローサイトメトリーで評価した。肝臓はさらに組織学的に評価した。今後肝臓での遺伝子発現をRNAシークエンス解析するとともに、動物モデルの各組織をメタボローム解析・リピドーム解析する予定である。 また、研究を通じて脂肪肝とともに骨格筋萎縮を認めたため、マウスC2C12筋芽細胞を筋管細胞に分化させ、脂肪酸負荷状態において大豆イソフラボン由来のダイゼインが骨格筋萎縮に与える影響を検討した。マウスC2C12筋芽細胞を分化誘導した後、100μMパルミチン酸および25μMダイゼインの添加の有無で対照群、パルミチン酸群、ダイゼイン投与群の3群に分けReal-time PCRの解析を実施した。本研究において、イソフラボンに含まれるダイゼインは,筋管細胞における炎症性サイトカインと筋萎縮遺伝子の発現を抑制することにより筋萎縮抑制作用を呈することが示された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で示すように計画はおおむね計画通りに進展しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023-2024年度は更年期モデルマウスにおける大豆イソフラボン投与による脂肪肝改善効果機構について、肝臓での遺伝子発現をRNAシークエンス解析するとともに、動物モデルの各組織をメタボローム解析・リピドーム解析する予定である。 また、ヒトを対象とした概念検証試験として、京都府立医科大学附属病院通院中の閉経後女性2型糖尿病患者を対象とした大豆イソフラボン摂取量と腸内メタボライト、NAFLDに関するコホート研究を実施したい。申請者のグループで実施している糖尿病患者のコホート研究・KAMOGAWA-DM cohort studyに登録されている糖尿病患者より閉経後女性患者150名を抽出し、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を取得し、大豆イソフラボン摂取推定量を計算すること、残血清を用いた血清メタボローム解析を実施することを計画している。
|
Causes of Carryover |
消耗品代が比較的安価に抑えられ、経費が削減出来たため次年度使用額が生じた。 次年度の使用計画は予定通りに行う。
|
Research Products
(1 results)