2023 Fiscal Year Research-status Report
アレルギー疾患は新型コロナウィルスワクチンによる抗体獲得へ影響するか
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22K17791
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
齋藤 麻耶子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, アレルギーセンター, 医師 (00815011)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 新型コロナウィルス / ワクチン / 抗体価 / 抗体獲得能 / アレルギー疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度においては、令和4年度に引き続き、国立成育医療研究センターで出生した一般集団を対象とした出生コホート研究(成育コホート研究)に参加している17歳時に対して、追 加調査として、自記式質問票により新型コロナウィルス感染症の既往およびワクチン接種歴についても聴取した。新型コロナウィルス抗体価(SARS-COV-2抗体 価)を測定するための血液採取を追加で1.0ml実施した。採血実施者数は、子498名 母477名で、目標を達成している。なお、コロナウィルスに対するヌクレ オカプシド(N)抗原、スパイク(S)抗原受容体結合ドメイン (RBD)に対する成熟抗体の同時測定についても、上記対象者について実施済みである。 また、上記についてデータ固定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本体研究である成育コホート研究17歳健診への対象者の参加率が母子ともに想定よりも高く、目標人数を前年度内に達成することができた。また、抗体価の測定についても順調に実施が進んだ。データ固定が完了し、令和6年度の解析に進める状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナワクチン接種歴、新型コロナ罹患歴と、ワクチン抗体価について得られた固定デを用いて、アレルギー疾患あり群とアレルギーなし群で比較検討 を行う。また、アレルギー疾患の種類によって抗体価に影響があるかも解析する。順次学会発表、論文化を進める。
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Causes of Carryover |
検査費用が想定より安価となった。また、解析費用については昨年度までの解析内容については既存の統計ソフトにて対応が可能であったため。本年度は、本研究成果の学会発表(学会参加費、旅費)や論文化のための費用(英文校正、掲載費)について主に使用する予定である。
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