2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢期低栄養者への脳インスリン感受性を介した予防方法の開発
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22K17835
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
加賀 英義 順天堂大学, 医学部, 助教 (90814757)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 脳インスリン抵抗性 / 高齢者 / 低栄養 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、地域在住高齢者コホート「Bunkyo Health Study」の5年目測定を継続した。具体的には、ベースラインから5年目の測定は、2020年11月より開始しており、2023年3月までに1076名(アンケート調査のみの195名を含む)の測定が終了している(追跡率81.1%)。具体的な測定項目は、服薬歴、認知機能検査(MoCA-J, MMSE, Trail Making Test, Mini-Cog)、頭部MRI検査(脳梗塞・出血の有無、脳小血管病変、脳体積)、腹部MRI検査(内臓脂肪・皮下脂肪面積、腸腰筋容積)、膝MRI検査(変形性膝関節症)、身体能力検査(10m歩行、開眼片脚立ちテスト、ロコモ度チェック)、握力、膝伸展・屈曲筋力の測定、体組成検査(BIA法, DXA)、動脈硬化症の検査(CAVI)、腰椎・大腿骨頚部の骨密度測定(DXA)、採血・採尿検査、各種アンケート調査(基本チェックリスト、BDHQ(食習慣)、PSQI-J(運動、座位行動習慣)、IPAQ(睡眠)、SF-12(健康QOL)など)と重心動揺検査、シート式足圧計測装置による下肢荷重検査を2日間にわたり測定した。その他、身体活動量計を2週間装着し、日々の身体活動量を評価した。 脳インスリン感受性の測定方法に関しては、既に確立されており、他の研究で継続してして行っており、安定して測定できているため、問題ないと考えらえる。研究対象者の選定方法などを確定させ、研究遂行のためのプロトコールを作成していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は、Bunkyo Health Studyの観察研究を継続して施行できており、進捗状況としてはおおむね順調に進展している。 具体的には、ベースラインから5年目の測定は、2020年11月より開始しており、2023年3月までに1076名(アンケート調査のみの195名を含む)の測定が終了している(追跡率81.1%)。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年12月までに、残り約300名の5年目測定を終了させ、高齢者で体重減少に関連する項目の探索を行っていく。5年目の観察研究終了後、早期にデータクリーニングを行い、データセットを作成する。Bunkyo Health Studyの測定項目は多岐にわたるため、一般的な統計解析のみならず、AI技術を用いて、体重減少に関連する特徴量の探索を行っていく。 同時に、体重が減少した高齢者を対象を抽出、リクルートし脳インスリン感受性の測定を行っていく。脳インスリン感受性の測定方法に関しては、既に確立されており、遂行に問題はないと考えている。
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