2023 Fiscal Year Research-status Report
精神疾患患者の精神的予後改善に向けた生活習慣の影響解明と新規介入法開発
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22K17844
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大久保 亮 北海道大学, 病院 精神科, 医員 (00803470)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 生活習慣 / 社会認知機能 / 心理的苦痛 / 腸内細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1)精神疾患患者の生活習慣に関する実態と課題の同定、2)生活習慣が精神的予後に与える影響の検証である。
2022年度と同様、2023年度は、国民生活基礎調査などの統計法に基づく調査試料や、日本人の一般住民3万人のインターネット縦断調査であるJACSIS研究など、一般住民調査資料 を用いた分析研究を主に進めた。それに加えて、社会認知機能が、神経認知機能と社会機能を媒介することをうつ病患者、統合失調症患者で示すとともに、日本の臨床現場で利用可能な社会認知機能検査について示す論文を出版した。上記論文化に、図書などの消耗品を要した。また精神疾患患者のコホート研究において、生活習慣と精神的予後の関連を見る目的で、統合失調症患者約90名と健常者50名の食習慣、腸内細菌組成、神経・社会認知機能、メンタルヘルス指標の測定を完了し、解析を現在行っている。測定・解析のために、研究代表者本人、研究協力者への旅費の支出を要した。
今後も国民生活基礎調査などの統計法に基づく調査試料や、日本人の一般住民3万人のインターネット縦断調査であるJACSIS研究など、一般住民調査資料を用いた分析研究を進めると同時に、各種コホート研究など、利用可能なデータを用いて解析を進める。また、2022年度に集積した統合失調症患者約90名と健常者50名の腸内細菌組成のデータについて、解析・論文化を進めていく。特に統合失調症患者の腸内細菌組成と、神経・社会認知機能検査の関連については世界で初めての検討となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属機関異動があり、研究体制構築に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も国民生活基礎調査などの統計法に基づく調査試料や、日本人の一般住民3万人のインターネット縦断調査であるJACSIS研究など、一般住民調査資料を用いた分析研究を進めると同時に、各種コホート研究など、利用可能なデータを用いて解析を進める。 また、2022年度に集積した統合失調症患者約90名と健常者50名の腸内細菌組成のデータについて、解析・論文化を進めていく。特に統合失調症患者の腸内細菌組成と、神経・社会認知機能検査の関連については世界で初めての検討となる。
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Causes of Carryover |
研究代表者の異動により研究計画に遅れが生じ、予定通り研究費が使用できなかった。2023年度で未使用の物品、人件費、旅費等を2024年度に使用する。
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