2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K17856
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊豆永 洋一 九州大学, 経済学研究院, 講師 (40811683)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 数理最適化 / クラスタリング / ネットワーク分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題である「信頼性と汎用性を備えたクラスタリング手法の確立」に関して,2022年度は以下の研究に取り組んだ. (1) 符号付きネットワーク上のコミュニティ抽出に対する発見的解法および厳密解法の設計 (2) 子育て支援アプリを対象としたユーザネットワークの構築と分析 ネットワークを密な部分ネットワークにクラスタリングするタスクであるコミュニティ抽出において,ネットワークのリンクが頂点間の隣接関係だけでなく正負の符号情報を持つ問題に対するアルゴリズムの設計を行なった.この問題に対する既存の定式化では,あらかじめいくつのコミュニティに分けるかを指定する必要があったが,本研究ではコミュニティ数を指定する必要のない複数の新たな定式化を提案し,それらに対する効率的なアルゴリズムの設計を行い,予備実験により良好な結果を得ることができた. 妊娠・出産・育児に関する悩み相談アプリの実ユーザデータをもとに,ユーザのネットワーク構造の分析を行なった.具体的には,アプリ内で交わされるユーザの質問とそれに対する回答を用いて重み付きネットワークを構築し,ネットワークの次数分布や平均経路長などの各種特徴量の計算,およびコミュニティ構造の抽出を行なった.分析の結果,いくつかの特徴的なコミュニティ構造の存在が示唆された. 上記以外にも,オークションにおいてDGSアルゴリズムを用いた際の入札者の入札行動の分類や効率性の分析に関する研究にも取り組んだ.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
符号付きネットワーク上でのコミュニティ抽出に対して,理論的な結果およびアルゴリズム開発に関していくつかの成果を得ることができたが,コロナの影響および私事都合のため2022年度中に研究論文としてまとめることができなった点で,進捗に若干の遅れが生じている. 一方で,実データを用いたネットワーク分析やオークションの分析に関する研究で成果を公表することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
まずは,2022年度に得られた成果を研究論文にまとめ,論文誌への投稿を目指す. それと共に,信頼性を有するクラスタリング手法の開発を中心に研究を進める.
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Causes of Carryover |
コロナの影響および私事都合のため,対面での参加を予定していた学会に不参加あるいはオンライン参加となったため,旅費として予定していた研究費を使用しなかった. また,2022年度中に研究論文にまとめることができず,予定していた論文投稿時の英文校正費を使用しなかった.
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Research Products
(2 results)