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2023 Fiscal Year Research-status Report

Theory for the directed evolution of adeno-associated viruses

Research Project

Project/Area Number 22K17994
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

根本 孝裕  大阪大学, ヒューマン・メタバース疾患研究拠点, 特任准教授(常勤) (10928295)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords指向性進化法 / 次世代シークエンシング / 負の二項分布 / データ解析パイプライン
Outline of Annual Research Achievements

指向性進化法は、2018年のノーベル化学賞の対象ともなったタンパク質開発手法である。この手法では、DNAの塩基配列をランダムに変異させた変異種を多数用意し、それらを目的のタスクに合わせて繰り返しスクリーニングする。その結果ランダムな変異種の中から、目的のタスクに合わせて最適化された変異種が濃縮される。指向性進化法では、出来るだけ少ないスクリーニング回数で最適化された変異種を同定することが重要になるが、最近、スクリーニング回数を減らす目的で指向性進化法実験に次世代シークエンシングを取り入れる動きが見られる。ここで問題になるのが、次世代シークエンシング、特にPCR増幅エラーに付随したノイズである。2022年度は、このノイズを上手く制御するデータ解析ツール:ACIDES (Accurate Confidence Intervals for Directed Evolution Scores)を開発した。2023年度は、その論文投稿に関連して、追加実験をまず行った。特に複製実験(replicates実験)がある12個の公開データに対し、既存の5つのアルゴリズムとACIDESの性能比較評価を系統的に行った(論文の図5)。査読者とのやり取り後、最終的に論文はNature Communicationsに受理され、2023年12月に出版された。Pythonで書かれたACIDESのスクリプトはGitHubで公開され(https://github.com/nemoto-lab/ACIDES)、誰でも利用出来る状態になっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

データ解析パイプライン(申請書中で「推定アルゴリズム」と記述したもの)の内容を論文としてまとめるのは、研究計画の3年目の予定だった。その理由として、共同研究者の実験結果とデータ解析パイプラインの内容を一つの論文にまとめたかったことが挙げられる。しかし、既存の手法と比較した際の我々のデータ解析パイプライン(ACIDES)の効率が予想以上に高かったため、急遽手法のみの論文を発表することになった。2022年度に投稿した論文に対し、2023年度は追加実験を行い、その結果、論文はNature Communicationsに受理され出版されたことから、研究計画はおおむね順調に進展していると言える。

Strategy for Future Research Activity

3年目は計画通り、ACIDESの対外発信を進めて行くと同時に、ACIDESを次の研究ステップにも繋げていく予定である。例えば、(i) 人の目(ex-vivo)の網膜を使ったAAV2(2型アデノ随伴ウイルス)に対する指向性進化法実験が既に共同研究者によって行われたが、その実験データに対するACIDESの応用研究や、また(ii) ACIDESでも使われる統計モデルの数理的構造を、より深く理解するための基礎研究などが現在進められている。

Causes of Carryover

今年度に行ったフランスへの渡航費用が想定よりも安かったため。次年度では、既に予定されている支出に加え、基礎研究で用いるための追加の計算機購入を計画している。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023 Other

All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Remarks (1 results)

  • [Int'l Joint Research] Institut de la Vision(フランス)

    • Country Name
      FRANCE
    • Counterpart Institution
      Institut de la Vision
  • [Journal Article] ACIDES: on-line monitoring of forward genetic screens for protein engineering2023

    • Author(s)
      Nemoto Takahiro、Ocari Tommaso、Planul Arthur、Tekinsoy Muge、Zin Emilia A.、Dalkara Deniz、Ferrari Ulisse
    • Journal Title

      Nature Communications

      Volume: 14 Pages: 8504

    • DOI

      10.1038/s41467-023-43967-9

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Remarks] ACIDES:スクリーニング解析アルゴリズムの技術革新

    • URL

      https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2023/20231226_1

URL: 

Published: 2024-12-25  

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