2022 Fiscal Year Research-status Report
ムスリム墓地受け入れから見た、コミュニティの他文化・宗教受容に関する研究
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22K18090
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三原 一郎 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (60834968)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 他文化・宗教受容 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本におけるムスリムの墓地が不足して、政治問題化している。A市のモスクでは、明治時代の初め以来、外国人が集住していたという背景の下で、A市の外国人墓地等と、比較的スムーズに墓地が確保できているが、C市のモスクでは、ムスリムに必須である土葬が問題となって、日本人コミュニティとの間で政治問題化し、墓地の確保が上手く進んでいない。 日本は少子高齢化に伴い、現在の健康保険や年金制度等を維持するためには、若年人口を増やすため外国人労働者の受け入れが必須であると考える。それは、他文化・宗教の受容が必須であり、日本人コミュニティがどのようにすれば、軋轢を少なくしてムスリムコミュニティを受容する事ができるのか明らかにする必要がある。また反対に、日本在住のムスリムコミュニティにおいても、日本人コミュニティとの間に、どのようにすれば、相互理解が進むのかを明らかにしたい。 上記の問題意識に立って、令和4(2022)年度は、以下の事項について準備・調査等を実施した。(1)調査実施にあたって、神戸大学の部局倫理審査において了承を得た。(2)C市のモスク関係者等を訪問し、良好な関係性を構築した。(3)C市のモスク関係者等に対し、良好な関係性を基にして、フィールドワーク(インタビュー調査等)に取りかかっている。(4)C市等で行ったフィールドワークの成果等を、2023年2月開催の日本オセアニア学会・関西地区研究例会において学会発表し、研究推進・継続において有益なコメント等を得ることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
全体の進捗状況は、新型コロナウィルスの影響や家族の介護の問題が生じ、予定より遅れている。 個別の状況として、A市のモスクに関して、当初の予定通り調査に入ることが、モスク側の事情で難しい状況となったため、遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5(2023)年度は、(1)C市においては良好な関係性を構築できているので、その関係性を維持しつつ、当初の研究計画に従って調査を推進する。(2)A市のモスク側の問題については、状況を引き続き注視し、タイミングを見計らって調査を推進する予定である。(3)フィールドワークで得られたインタビュー結果等を分析する。(4)結果を学会発表・雑誌への投稿等を行う。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウィルス感染状況、および家族の介護の問題のため、研究が予定通りには進まなかった。また、A市のモスクにおいて、予定通り調査に入ることが難しい状況があるためである。 令和5(2023)年度の使用計画は(1)令和4(2022)年度に引き続き、C市の調査を継続する。(2)A市のモスクの状況を注視し、タイミングを見計らって調査を実施する。(3)フィールドワークで得られたインタビュー結果等を分析する。(4)結果を学会発表・雑誌への投稿等を行う。
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Research Products
(2 results)