2023 Fiscal Year Research-status Report
トラベルヘルパーの就業動機とやりがいを中心とした探索的調査研究
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22K18113
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Research Institution | Osaka University of Commerce |
Principal Investigator |
大島 安奈 大阪商業大学, 公共学部, 准教授 (60863412)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | トラベルヘルパー / 旅行介助 / 外出支援 / ユニバーサルツーリズム / 就業動機 / やりがい / キャリア / ホスピタリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目となる本年度は、前年度実施した文献調査と予備的考察をもとにしたインタビューガイドに基づき、インタビュー調査を進めた。まず初めに、本研究の対象であるトラベルヘルパー(旅行介助の担い手)の育成・活動支援事業を担う特定非営利法人日本トラベルヘルパー協会の会長へ事業開始の経緯や事業内容に関してヒアリングを行った。そのうえで、同協会から調査対象とするトラベルヘルパー15名を紹介頂き、順次インタビュー調査を進めている。調査対象となるトラベルヘルパーは、多様な事例を確保できるよう協力を依頼しており、本年度は40代男性1名、60代女性2名に対してインタビューを終えている。 現時点の調査過程において言えることは、調査した3名のトラベルへルパーは共通して、ホスピタリティ精神が高いということである。「人に喜んでもらいたい」という気持ちが強く、介護職や旅行業界におけるキャリアから得た経験や、各自の強みを活かし、顧客との対話の中で各人が創意工夫しながらトラベルヘルパーとして活動していることが、インタビューの語りから読み取れる。また、トラベルヘルパーとしての自身の経験を語る際、3名全員が非常に楽しそうに話す姿や、ポジティブな姿勢が印象的であった。 次年度も引き続き、インタビュー調査と分析を進め、トラベルヘルパーの就業動機ややりがいを中心としたキャリアを探索的に明らかにすることで、誘因要因を検討し、ユニバーサルツーリズムの推進において重要な役割を担う旅行介助の担い手の普及に資する研究成果が得られるよう努める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究に先行・併行して実施している研究課題を進める中で、高齢者施設に勤める介護職従事者と、旅行介助を担うトラベルヘルパーの就業観等に大きな違いが見られたため、本研究を進めるうえで、比較対象とすることが有益であると考えられた。したがって、先行研究課題の成果が本研究課題の比較対象となる事例であること、及び研究最終年度であったことから、先行研究課題を優先して取り組むこととなり、インタビュー対象者との日程調整・調査開始時期に遅れが生じた。先行研究課題である高齢者施設におけるレクリエーションに関する調査結果については、ユニバーサルツーリズムの推進に向けた本研究成果を包括的に考察するうえで、また、本研究対象であるトラベルヘルパーとの比較対象として、有益な知見になると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は前半(4月~8月)に、トラベルヘルパーを対象としたインタビュー調査を終えるとともに、インタビュー逐語録の質的分析を並行して進め、トラベルヘルパーの普及・誘因要因を明らかにする。後半(9月~)はユニバーサルツーリズム推進の視点から、調査・分析結果をまとめ、考察する。研究成果については、研究発表(10月あるいは12月)及び、研究論文としてまとめ、学会誌への投稿を行う。
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Causes of Carryover |
当初の研究計画では、本年度中にトラベルヘルパー15名へのインタビューを終える予定であったため、インタビュー協力者への謝金・交通費、調査に係る旅費を見込んでいた。しかし、インタビュー調査の日程調整・調査開始時期に遅れが生じたため、今年度は3名へのインタビューに留まり、残り12名へのインタビュー調査は次年度に進める。したがって、インタビュー協力者への謝金・交通費、調査に係る旅費については、次年度に繰り越すこととなった。
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Research Products
(2 results)