2022 Fiscal Year Research-status Report
Society 5.0の交通・住・オフィス環境のユニバーサルデザイン要件の導出
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22K18140
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
土井 俊央 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 講師 (20794077)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自動運転 / ビジランス / VUI / ユーザビリティ / リモートワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は,交通(自動運転システムの利用),居住(スマートホームにおけるIoT機器操作),オフィス(リモートワークのための生活環境)の各観点における研究を進めるためのサーベイおよび基礎的調査を中心に実施した. (1)ドライビングシミュレータを用いた実験により,自動運転中にドライバのビジランス低下を抑制する作業内容について検討した.長時間の自動運転状況を想定し,周囲環境の監視(周囲に提示される刺激への反応)作業のパフォーマンスを測定し,その結果に基づいてビジランスを維持するために適している自動運転中のドライバへの作業分担方法を検討した.特に,副次作業としてはガム噛み・触覚聴覚刺激提示などがビジランス低下抑制にあたってある程度有効であることを確認した. (2)スマートスピーカーおよび対応するIoT家電を導入し,実験環境を構築した.またインスペクション評価によって,スマホアプリおよび音声による操作(Voice User Interface)のユーザビリティ上の問題点を評価した.特に,(a) スマホアプリと当該機器の連携による初期設定,(b) 音声操作によるスマートスピーカーと各機器を連携した操作,の2つの観点からの問題点抽出を行った. (3)関連する文献の調査などから,リモートワークの導入実態やその影響について調査した.またこれらのサーベイ結果から,アンケート調査項目を検討し,次年度の調査実施のために準備を進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自動車に関連するテーマに関しては岡山大学と共同で研究を進めることで,当初計画以上の進捗が得られた.その他のテーマについても当初計画通りに進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
スマートスピーカーおよび対応するIoT家電のユーザビリティ上の問題を把握・検証するための実験を行う予定である.またリモートワークにおいて,疲労・快適さ・生産性などに影響を及ぼす要因を把握するためのアンケート調査を実施予定である.また実験・調査結果については適宜学会発表によって公表する予定である.
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Causes of Carryover |
人件費および旅費(学会へはオンライン出席)を使わずに済んだことと,手持ちの機材を使うなどして物品費を想定よりも抑えることができたため次年度使用額が生じた.次年度以降に機材の更新および旅費に使用予定である.
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