2023 Fiscal Year Research-status Report
オーラルスキャナを応用したテーラーメイド電動歯ブラシの開発と有効性について
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22K18243
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
小関 優作 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (30770284)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | オーラルスキャナ |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔内細菌が齲蝕や歯周炎だけでなく、誤嚥性肺炎や糖尿病,脳血管疾患などの全身疾患と関連することが知られており、口腔ケアの重要性は広く認知されてい る。しかしながら個々の歯列に対応したブラッシング用品は少なく、健常人であってもセルフケアが不十分になってしまう部位がある。さらに有病高齢者や欠損歯列の患者は、不十分な口腔ケアが誤嚥性肺炎など全身に影響を及ぼす危険性がある。 そこで、より短時間で誰でも容易かつ確実なブラッシングを行うことが可能なテーラーメイドのマウスピース型電動歯ブラシを開発することを目標とする。さらに作製する際に、歯科で応用されて間もないオーラルスキャナを用いる。本研究では、1:マウスピース型電動歯ブラシのプラーク除去効果についての検討と2:一般的な歯ブラシを用いたブラッシングと清掃効果の比較を行い、目標達成を目指す。 2022年度は情報収集を行い等研究課題のニーズがあることを確認した。一方で実験に遅れが出ており、十分なデータが得られていない状況である。 2024年度に実験データが整い次第学会発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響で必要な機材の納入が遅れたため、実験環境の整備に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
実験を行うための環境整備を行っている。今年度は歯列模型をスキャンしマウスピース型ブラシの試作を行う。 その上でブラシの振動数など実験する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度に機器購入し実験を開始する予定であったが、実験で製作するためCADソフト、PC、3Dプリンタ、消耗品などを次年度へ購入することとなったため差額が生じた。 次年度、これら機器の費用と国内の学会参加費を支出予定である。
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