2022 Fiscal Year Comments on the Screening Results
Project/Area Number |
22K18281
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 17:Earth and planetary science and related fields
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
荒川 政彦 神戸大学, 理学研究科, 教授 (10222738)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2026-03-31
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Summary of the Research Project |
原始惑星が溶融した鉄コアと溶融した岩石質マントルから構成されることを前提に,そこへ斜め衝突する小天体によって,原始惑星の一部がはがり取られる過程で岩石と鉄の分別が起こり,原始惑星が鉄に富むようになったとする仮説を提示し,それを実験によって検証しようという研究である.また衝突によって発生したエジェクタからコンドリュールが形成されたと考え,それも実験によって検証する計画である.
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
巨大な鉄コアを有する水星の成因とコンドリュールの成因という,一見何の関係もないように思われる事象を統一的に説明する仮説の提唱は斬新であり,それを実験によって検証しようという計画は優れている.高周波誘導加熱炉により大容量の二層標的(溶融した岩石と鉄)を準備するところに技術的ブレークスルーがある.衝突弾丸による鉄・岩石分別作用の定量的評価とエジェクタからのコンドリュールの形成の検討は独創的かつ挑戦的.
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