Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
軟質物体を覆う硬質膜に面内圧縮応力が作用すると表面に不安定な凸凹パターンが発生する.そのような凸凹パターン変態は人工物では機能低下につながるが,一方で生物においては組織の高度化をもたらしてきた.本研究は表面の凸凹パターン変態を構成する変形モードの一つであるクリースの未解明問題を解決し,他の変形モードとの階層的な相互作用の解明を目指すものである.
表面の凸凹パターン変態において解明が不十分なクリース変形に焦点をあて,従来の分岐座屈理論では同定できないクリース変形を解明するために動的な非線形摂動解析を新たに提案しており,固体力学分野における学術的な発展が期待される.生体を模倣した能動的システムの開発につながるなど,バイオミメティクスを大きく変革,転換させる潜在性が認められる.