Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
応募者はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)モデルラットを用いて、中鎖トリグリセリドを使ったケトジェニックダイエットが筋力の低下を顕著に抑制することを明らかにしている。このメカニズムを解明し、死因の大半を占める心機能障害への有効性の検討およびDMD患者由来iPS細胞を用いた有効性の評価を行い、DMDの栄養療法開発を目指す研究である。
DMDの治療法として、現時点で模索されている遺伝子治療は限定的であり、実施されているステロイド療法も部分的な有効性しか持たない。その中で、治療法としてこれまで用いられていない「栄養療法」によって症状の進行を抑制することを目指している点で新規性・独創性が認められる。ヒトの臨床試験につなげることができれば、社会的貢献は大きい。