Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
本研究は,体内時計破綻条件へ持続的に暴露したマウスを長時間追跡する独自の「マウスコホート系」によって,概日リズムの不適合がもたらす病態(概日リズム障害)の未病から病態成立に至るプロセスを再構成し,そのメカニズムの解明を目指すものである.さらに,多層的生理機能測定によって,ヒトの概日リズム障害の早期検出法の開発につなげることを計画している.
マウス個体ごとの多元的なデータ追跡(行動,各器官の生理機能やRNAseqによる遺伝子プロファイルなど)により,概日リズム障害の病態成立プロセスについて遺伝子レベルから個体レベルまで包括的な理解が進むことが期待される.概日リズム研究において,その方向を変革・転換する課題であるといえる.概日リズム障害は社会的にも大きな問題であり、研究成果の意義は大きいと考えられる.