Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
本研究は個々の細胞の代謝活動を誕生から死亡まで追跡し、個体が集団に与える影響を明らかにすることを目的にしている。それによって、例えば、細胞活動の個体差が細菌集団の抗生物質耐性の発達に影響を与えるという仮説が検証できるとしている。本研究の達成にあたっては、高空間分解能イメージングやナノSIMS、独自に開発したプログラムといった先進的な技術の応用を計画しており、技術面における革新性は高い。
本研究は、極めて先進的な技術を組み合わせて微生物各個体の代謝活動を追跡しようとしており、もし達成されれば、数万個以上の細胞の系譜を追跡するシステムが確立する。このことが個体群全体の挙動の理解にもたらすインパクトはやや未知数であるが、微生物の研究手法に大きな技術革新をもたらすと期待される。応募者らは使用する技術に精通しており、十分な施設を保有していることから、計画が達成される可能性は高いと思われる。