Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
動脈硬化、心不全等の病態と関係するTMAOに着目し、前駆物質としてカルニチンやコリンから腸内細菌の関与により産生されるTMAの産生機構を明らかにするとともに、TMAO産生の阻害・減少に繋がる腸内細菌叢を明らかにしてそれを制御することで循環器疾患の抑制を図ることを目的とした研究である。
近年注目されている腸内細菌叢の臨床応用につなげるための、従来と異なる代謝経路を念頭にした仮説はこれまでの重要なアプローチと考えられ、着想に至る背景と経緯が明確である。得られた成果は、臨床的にも有用な知見につながる可能性を持ち、治療薬の開発にもつながる社会的な活用性が高いと考えられた。