2023 Fiscal Year Research-status Report
非酵素的翻訳後修飾の可視化から骨格筋の老化を「見る」
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22K18413
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江川 達郎 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (00722331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 浩明 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40613328)
後藤 勝正 (山下勝正) 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (70239961)
横川 拓海 京都大学, 農学研究科, 助教 (80844323)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 糖化ストレス / イメージング・マスサイトメトリー / 骨格筋 / 老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、イメージング・マス・サイトメトリー手法による多重メージング技術および人工知能による画像解析技術の2つの先駆的技術を活用して骨格筋老化を「見る」(骨格筋老化の特徴を抽出する)ことにより、骨格筋老化の新たな分子プロセスの発見を目指している。 3年計画の初年度は、老化骨格筋の標本作成ならびに免疫組織化学染色の基礎検討を進めた。その結果、イメージングマスサイトメトリーに用いることができる抗体の一部選定を終 えたほか、実験条件の絞り込みを終えた。 2年目にあたる今期は、引き続き、イメージング・マスサイトメトリーの実施に向けて、抗体の選定を進め、全16種類(MyHC Ila、p-4E-BP1、CD31、MyHC I、RAGE、p-stat3、AGEs、TNFα、p-H2AX、IL-6、Ki-67、Methylglyoxal、Histone H3、COX4、p-S6、Laminin)の抗体の選定を完了した。また抗体の金属同位体標識を行うために、抗体の力価や特異性などを考慮してパネルデザインを行った。また研究実施者であるポスドク研究員の分析装置のトレーニングも終え、解析可能な段階まで準備を終えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2年目は研究員を雇用することができ、順調に本解析の準備を整えることができた。しかしながら、1年目の遅れが大きかったため、全体の計画は当初の見込みまで進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
解析の準備が完了したため、次年度に入り次第、本解析を実施していく。イメージング後の解析は、主に人工知能を用いて行うため、人工知能分析の専門家である共同研究者と綿密な打ち合わせを進めている。あとは、解析結果をもとに、実験条件などに微調整を加えながら進めていくことで、当初予定通りの結果を得られると考えている。
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Causes of Carryover |
研究の進捗がやや遅れており、イメージング装置の利用がなかったことから、次年度使用額が生じた。次年度に装置の利用を予定しているため、当初の予定通り装置利用料として活用していく。
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