2023 Fiscal Year Research-status Report
Developing remote monitoring system of aquatic animals' behavior and ecology to reform ecosystem conservation
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22K18432
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
高橋 晃周 国立極地研究所, 先端研究推進系, 教授 (40413918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 佑基 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 教授 (60531043)
國分 亙彦 国立極地研究所, 先端研究推進系, 助教 (90580324)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2026-03-31
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Keywords | 動物行動 / 海洋生態 / 生態系保全 / バイオロギング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は水圏大型動物の保全にとって特に重要な生息域をリアルタイムで特定する技術を開発することを目的としている。動物に記録計を装着するバイオロギング技術と衛星データ通信を組み合わせたシステムを開発し、データ回収の問題からこれまで調査が難しかった水圏大型動物の詳細な行動・生態の遠隔的な観測を行い、海洋保護区等の適切な設置に資する知見を得ることを目指す。本課題の2年目にあたる今年度は、バイオロギング機器を水圏大型動物に装着することで取得できるGPSや深度といった詳細な位置や行動のデータを衛星データ通信により取得するシステムの開発を引き続き継続した。国内外のバイオロギング機器・衛星データ通信に関連するメーカーと協力して新規機器のアルゴス衛星との通信テストを実施し、野外調査での使用に耐えうる試作機を製作した。この試作機を2023年6月に北海道天売島で繁殖するウトウ幼鳥5羽に装着した。さらに、第65次南極地域観測隊に参加し、この試作機を2024年1月に南極昭和基地近くで繁殖するアデリーペンギン幼鳥22羽に装着した。その結果、これまで調査の難しかった幼鳥の巣立ち後の移動軌跡や行動情報をリアルタイムで取得することに成功した。一方で、GPSや深度等のデータ取得については一部でうまく送信ができない不具合も確認された。来年度以降の野外調査での使用に向けて、アンテナの形状変更やアルゴス送信情報の見直しなど、機器の改良に向けてメーカーとの打ち合わせを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
衛星データ通信に対応した機器の開発を進め、試作機を野外調査で使用するなど、昨年度の遅れを取り戻して研究が進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症拡大以降、調査個体数制限等の制約の大きくなった海外での野外調査のみをターゲットにするのではなく、国内の海鳥に研究対象を広げたことで記録計開発のための野外調査の機会を確保できた。今後についても国内外での野外調査の機会を増やし、記録計開発を推進する。
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Causes of Carryover |
衛星通信を可能とする記録計の開発について、一部の改良作業が来年度に持ち越した。来年度予算と合わせて記録計の購入、改良のための野外調査に当てる計画である。
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Research Products
(7 results)