2022 Fiscal Year Research-status Report
近世日英書物文化の発展における類似性についての研究
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22K18473
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
高野 美千代 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (10289811)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 近世書物史 / 日英比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、極めて類似した発展を遂げた近世日英における書物文化の多様な側面に光をあてて、具体的かつ詳細な比較研究を進め、海外研究者・研究機関と連携しながら、成果を国内外に発信することを目標としている。初年度である2022年度は、海外研究協力者(英国オックスフォード大学)との共同研究の方向性・具体的内容について、オンラインで検討を開始することができた。近世の日英両国における戯曲の伝統、劇場文化と歴史を、各種書物から読み解くことをテーマに設定することを確認した。そして、それに必要となる日英の近世文献資料の調査収集を進めた。この作業はまだ十分に行われたとは言えないが、ある程度の感覚をつかむことができた。これと並行して、庶民による読書活動が日英両国でどのように展開していたのかを明らかにするため、関連する文献資料の調査収集を行い、精読・分析作業を開始した。 また、海外研究協力者からは、新たに具体的な研究テーマの提案があったので、今後それについてもさらなる検討を行うこととなった。 かつて共同研究者とのやり取りの中で「プリズン文学」というジャンルが話題となり、17世紀庶民の読書活動を含めて考察した論文を執筆し、発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度には海外研究協力者との面会がかなわなかったが、次年度には直接会って共同研究を行う計画が大まかにできあがっている。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度のテーマを深めると同時に、近世日英を代表する書籍商とその出版物について比較分析を行う。日英の書籍商複数名を選び、その活動のスケール、出版物の種類、同業者組合との関係、出版当世の影響など、複数の視点から比較対照していくため、日本国内および海外での資料の収集を進めたい。海外研究協力者の招聘や研究代表者が英国現地に赴いて共同研究・成果発表を実施するなど、国際的な共同研究を展開していき、研究の成果を論文の形にまとめる。
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Causes of Carryover |
国際的な研究活動が計画通りに進まなかったため、次年度使用額が生じることとなった。この分の研究費は、次年度に具体的に実施を計画している対面での国際共同研究のために使用する予定である。
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Research Products
(1 results)