2023 Fiscal Year Research-status Report
染色型紙文様研究からみたジャポニスムの発展と日本の文化継承
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22K18481
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
伊藤 信博 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90345843)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 染色型紙 / デザイン / 植物文様 / ジャポニスム |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、椙山女学園大学歴史文化館およびフランスにおいて、染色型紙の展示会を行い、学生や一般の方に型紙を制作するワークショップを行い、型紙の評価に関するアンケートも行った。また今まで集めた資料を中心に分類、分析を行い、90%以上の型紙が植物を描くものであることが分かった 一方、フランスでは、型紙は美術品としての評価が高く、展示会では作品を高価でもよいからと購入希望者が続出した。江戸で制作された作品がほとんどのため、丁重にお断りした。 また、アルザスの装飾美術館で、根付、型紙、磁器、江戸版本の表紙の調査も行い、来年度にその調査を続行できるように交渉を行った。この美術館では、日本の江戸時代のものとはわかっているが、何のためのものか分からないものが多く、実際に見ても、何かわからないもの(多分お寺の天井画)が多く、次回の調査が楽しみの状況である。 分析は公表できる段階にまで進んでおり、今までの調査に関して、詳細に分析を続けており、来年度には正式に公表する予定である。なお、アールデコとの関係を記す論文もフランスで手に入れた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
椙山女学園大学歴史文化館やフランスにおいて、染色型紙の展示会を行い、また装飾美術館の調査の結果、染色型紙の中でも植物文様が人気が高く、高評価であった。このことから、最終年度に向け、植物文様がどのようにジャポニスムに影響を与え、さらにアールデコの進展していくかの過程を考察する予定である。 また、植物文様を春夏秋冬にわけ、西欧にどのように受け入れられたかの調査・報告も半分以上できており、最終年度に報告ができる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に向け、壁紙にも染色型紙が与えた影響を考察するため、「Le papier peint Art nouveau」などのフランス語論文を参照し、今後の研究の参考にする予定である。また、フランス各地の装飾美術館に蔵される型紙、磁器、根付の研究も行う予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度に飛行機代の高騰により、フランスでの調査が出来なかった。その理由により、今回多少の残額が生じた。
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