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2023 Fiscal Year Research-status Report

「レジリエンスの高い家族」―災害時の情報共有が家族内関係に及ぼす影響の研究

Research Project

Project/Area Number 22K18503
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

西 芳実  京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (30431779)

Project Period (FY) 2022-06-30 – 2025-03-31
Keywords家族像 / 女性の役割 / 情報共有
Outline of Annual Research Achievements

2004年インド洋津波被災地の被災地について、①災害時の家族内の情報共有、②地域社会の情報共有の特徴と被災後の変化、③①②が家族の成員間の関係に及ぼす影響を考察するために、インドネシア・アチェ州での聞き取り調査、アチェ州ならびにジャカルタでの文献収集、インドネシアの複数都市でハイブリッド形式による公開ワークショップを行った。
(1)現地研究教育機関(シアクアラ大学大学院防災学研究科)と合同調査チームを組織し、内戦・津波・新型コロナウィルス感染症の3つの危機に対応する際の女性の役割に関する聞き取り調査を行った。また、比較検討のためにアチェ州と同様に地域紛争、津波、新型コロナウィルス感染症の危機対応を見られたアンボン州について、パティムラ大学の協力を得て、同様の調査を行った。シアクアラ大学(アチェ州)とパティムラ大学(マルク州)の研究者とのオンラインによる打ち合わせ2回、聞き取り調査を補佐する現地学生に対して質的調査と調査手順に関する研修(ハイブリッド形式)を2回、データの取りまとめ方法に関するワークショップ1回、行政・医療・女性団体等の女性指導者を招聘しての公開ワークショップを2回実施した。これらの活動は、危機対応時の女性の役割を積極的に評価する調査・研究として現地報道機関により報道された。
(2)女性の役割に関するインドネシア語書籍を収集し、女性のキャリア形成と家族内役割の呈示のされ方についてのデータを収集した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

前年度に実施したワークショップを踏まえて本研究の課題を共有した現地教育研究機関の教員・若手研究者・学生からなる合同調査チームによる調査を実施するとともに、その活動や活動を紹介する現地報道機関による報道等を通じて、危機対応の主体としての女性の役割を積極的に評価する観点を主眼に据えた共同研究が開始されるにいたった。

Strategy for Future Research Activity

引き続き合同調査チームによる調査を実施するとともに、2022年度、2023年度に実施した聞き取り調査結果の集計・分析を進める。また、家族形成に関するインドネシア語書籍を引き続き収集し、危機対応と関連した家族観の抽出とその分析を行う。

Causes of Carryover

2024年3月に実施を予定していた現地調査が現地の断食月中の諸行事等と重なったことから、2024年度に時期をあらためて実施することにした。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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