2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K18510
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
若林 芳樹 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (70191723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢部 直人 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (10534068)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 居住地選択 / メンタルマップ / COVID-19 / 居住環境評価 / マルチレベルモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,コロナ禍での日本の居住地選択がどのように変化したかを明らかにするために,大規模なオンラインアンケート調査を実施し,現住地に対する満足度と他地域への選好度に関するデータを入手した上で,それぞれマクロとミクロの分析を行うことにより,居住地選択モデルの再構築を試みる. 2022年度は,居住地選択やメンタルマップなどに関する内外の文献のほか,コロナ禍での働き方や人口移動の動向に関する資料を整理した上で,調査内容と分析方法を検討した. インターネットによるアンケート調査は計画通り実行し,専門の調査会社に委託して全国約2万5千人から回答が得られた.調査項目は,現住地への満足度と他県に対する選好度のほか個人・世帯属性についてデータを収集した. 当初の予定では2021年末までにデータ収集を完了する予定であったが,学内の研究倫理審査と委託先の選定に時間がかかったため,調査は2022年3月までかかった.集めたデータは簡易集計を行って分析を進めており,1978年と1996年にNHK(日本放送協会)が実施した全国県民意識調査の結果との比較も行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オンライン調査の前に研究倫理審査などで時間がかり,データ収集はやや遅れたが,予定通りのサンプルを確保でき,予備的な分析を行った.次年度は本格的な分析を開始し,学会等で成果発表ができる見込みである.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータ分析とモデル構築を進め,研究成果を内外の学会や学術誌などで発表する予定である.
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Causes of Carryover |
アンケート調査の研究倫理審査に時間がかかり,予定よりデータ収集が遅れたことから,研究補助の雇用予定を次年度に延期したため.
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