2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K18514
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
深澤 龍一郎 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (50362546)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 行政法 / 行政救済法 / 行政不服審査法 / 公務員法 / 行政裁量 / 実証研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度においては、技術補佐員1名を継続的に雇用して、特に行政不服審査会の答申及び答申に付された「附言」に焦点を合わせたインパクト研究を遂行するために必要な行政文書を収集・整理する作業を中心に行った。より具体的には、行政不服審査において、 (1) 国及び各地方公共団体に設置された行政不服審査会の答申が後の審査庁裁決に及ぼすインパクトの有無・程度及びその原因 (2) 国及び各地方公共団体に設置された行政不服審査会の答申に付記された「附言」が後の当該行政活動に及ぼすインパクトの有無・程度及び原因 の分析を行う前提として、①行政不服審査会答申のうちの認容答申、②①の認容答申を受けた審査庁裁決、③(認容答申か棄却答申かを問わず)「附言」を行った行政不服審査会答申を網羅的に収集する作業を進めるとともに、(1)については、行政不服審査会答申に審査庁裁決が従ったケースと行政不服審査会答申に審査庁裁決が従わなかったケースを整理する作業、(2)については、「附言」を行った行政不服審査会答申を国及び各地方公共団体別、行政領域別等に整理する作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
行政不服審査会の答申及び答申に付された「附言」に焦点を合わせたインパクト研究を実施するために必要な行政文書を収集・整理する作業はおおむね進んでいるものの、国の行政不服審査会については、作業が未了となっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
追加の収集・整理の作業を行った上で、行政不服審査会の答申及び答申に付された「附言」のインパクトの有無・程度及び原因の分析を進めるとともに、これと並行して、公務員の懲戒指針及びそれに関連する判決に焦点を合わせたインパクト研究を実施するために必要な行政文書を収集・整理する作業を進める。
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Causes of Carryover |
本研究において雇用する技術補佐員の人数が予定よりも少人数にとどまったため、人件費・謝金を中心として次年度使用額が生じている。次年度は技術補佐員の雇用を積極的に行い、翌年度分として請求した助成金と合わせて使用する計画である。
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Research Products
(3 results)