2023 Fiscal Year Research-status Report
An Attempt to Improve Empirical Research in Economics Focusing on Statistical Hypothesis Testing
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22K18530
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
瀬谷 創 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (20584296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 佳佑 佐賀大学, 経済学部, 講師 (10909964)
竹林 幹人 滋賀大学, データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター, 特任助教 (10995153)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 統計的仮説検定 / 実証分析 / p値 / 推論 / 実証研究 / 小標本 / 大標本 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在の統計学における中心的な手法は,統計的仮説検定である.近年,心理学や医学分野を中心に統計的仮説検定への疑問が投げかけられ,そこでの中心的概念となるp値の使用禁止まで明言する論文誌が現れるまでに至っている.一方で経済学では,このような動きへの反応は比較的遅かったといえるが,著名な国際誌で特集が組まれるなど,注目が高まっている.そこで本研究では,Neyman-Pearson流の統計的仮説検定の限界と補完・代替可能性について検討し,将来への道筋を立てることを試みる.具体的には,[I] 小標本における統計的仮説検定の限界と補完・代替可能性の検討,[II] ビッグデータにおける統計的仮説検定の限界と補完・代替可能性の検討を目的に研究に取り組む. 本年度は,現状のp値の使われ方の問題点を明らかにするために,土木学会論文集の二群の差の検定を例にしてデータベースの構築を行い,p-hackingの現状を調査した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,土木学会論文集を例にデータベースの構築を行った.最も時間のかかる作業か完了したことから,おおむね順調に進展していると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,昨年度構築したデータベースをもとに,Bayes factorやFalse positive riskなどの適用性を検証する予定である.
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Causes of Carryover |
34829円(直接経費)を翌年度に繰り越すことで,データ整備を効率的に進めることとした.
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