2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K18554
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石塚 裕子 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 講師 (80750447)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 対等性 / まちづくり / 共生社会 / 小さな声 / 弱さの力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、研究目的である地域共生社会における「対等性」とは何かを探求するため、イタリアトレント市のファーレ・アッシエーメの取り組みを調査分析することとしているが、新型コロナウィルス感染症の影響により、当該地域においても一部の活動が停止している状況であった。このため初年度の調査として設定していた「弱い住民同士の対等性」を確認するためのアコリエンテと呼ばれる難民やホームレス経験を持つ人が重度の精神障害者等の自立生活を支えるための研修に参加することは実現できなかった。 3月末に短期間(1週間)の滞在が可能となり、関係者ヒアリングを実施し「弱い住民と専門家の対等性」に関して、精神保健センター局長3名をはじめ関係スタッフ、UFEと呼ばれる当事者スタッフにインタビューを行い概ね把握することができた。また「弱い住民同士の対等性」についても、アコリエンテと当事者へのショートインタビューを通じて、その概要の把握はできた。 日本で応用するための対象地である倉敷市真備町のNPO法人岡山マインド「こころ」への参与観察は継続して行い、信頼関係を構築している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
イタリアでの調査が、当初予定していた内容から若干変更となったことから、予定していた情報が十分には得られていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
1年目の調査結果を踏まえて、文献調査を行うとともに、初年度実現できなかった調査を加えて2回目の現地調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
イタリアトレント市での現地調査が短期間になったこともあり、現地調査用に購入予定であったPCを購入しなかったため。次年度の調査に向けて購入予定である。
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