2023 Fiscal Year Research-status Report
カリキュラムマネジメントに資する防災教育の提言-教科に準じたeラーニング教材開発
Project/Area Number |
22K18588
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
後藤 健介 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60423620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒木 貴一 関西大学, 文学部, 教授 (40325436)
宗 建郎 志學館大学, 人間関係学部, 教授 (60713683)
黒田 圭介 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (30915822)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | カリキュラムマネジメント / 防災教育 / 教科 / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
小学校の初等教育期間では、非認知能力、危険察知能力、危機管理能力という安全教育における重要な3つの能力を育む時期であり、防災教育を実施する上で大変重要な時期であるが、実情として防災教育が教員の精神的・体力的負担となっており、そのストレスによって防災教育へのモチベーション低下、他教科や生徒への悪影響などにより、防災教育を含む教育の質の低下に繋がる「防災教育の負のスパイラル」が懸念される。 本研究では、小学校教員の負担増の原因となっている「防災教育は特別に実施する必要があるもの」という概念を払拭し、防災教育を含む各教科の授業の質の向上を図るカリキュラムマネジメントに資するための各教科内容に沿った、授業の中で実施可能な防災教育を検討するとともに、そのための教員向けのeラーニング教材を開発することを目的とする。 二年目である本年度においては、昨年実施できなかった全国の小学校教員を対象としたアンケート調査を実施し、小学校における防災教育の現状調査を行い、防災教育の実施頻度や実施方法、実施内容などの現状を把握するとともに、カリキュラムマネジメントにおける小学校の防災教育の課題点や、防災教育を実施する上での教員の悩み、初等教育で求められる防災教育への要望などについて調査した。 また、小学校の主要な教科書内容を精査し、各教科における防災教育と連携可能な内容を選出し、それぞれの内容がどの自然災害の防災教育として応用できるかを調査した。研究対象地の一つである大阪市では、次年度の令和6年度に小学校の教科書採択が実施されるため、この調査は次年度も継続して行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度実施するはずであった全国の小学校教員へのアンケート調査を実施でき、その結果を分析することで、小学校における防災教育の現状を把握するとともに、カリキュラムマネジメントのおける防災教育の可能性と課題について明らかにすることができた。また、小学校の教科書の内容についても精査し、防災教育への応用内容を選出することができ、eラーニング教材作成へのコンテンツ内容の検討し、完全ではないものの、ほぼ決定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度実施した小学校教員へのアンケート調査の分析結果と、小学校の教科書内容精査による防災教育への応用可能な教科内容の調査結果から、小学校教員がカリキュラムマネジメントにおいて必要な防災教育の展開に資する教材コンテンツの作成を行う。また、完成したeラーニング教材を実際に教育現場で使用してもらい、その使用感についてのアンケート調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度、教材コンテンツの作成に取り掛かる予定だったが、対象地の一つである大阪府において次年度に教科書採択があるため、次年度にその教科書における防災教育に資することができる内容調査をした上で、教材コンテンツの最終決定を行うことになった。このことから、教材コンテンツ作成を次年度に実施するために、その費用を次年度に残すこととした。
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