2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22K18595
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
瀬田 和久 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 教授 (50304051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AYEDOUN EMMANUEL 関西大学, システム理工学部, 助教 (40883286)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Keywords | 動機付け戦略 / 生成AI / 説明可能AI |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの情動的側面に好作用を与え行動変容を促す情動コミュニケーション技術の開発を目的とする.ヒトと計算機の間でも情動伝染現象(Emotional Contagion)が発現すること,それにより,第二言語による会話への不安を軽減し,やる気と自信を高めることができることを明らかにしてきたことをうけ.オープンなウェブ空間でヒトが興味に応じ自由に学習する場面を適用文脈として取り上げ,学習意欲を高めるマルチモーダル支援技術を明らかにすることを目指す.これまでに開発したアニメーション型会話エージェントを用い,主として言語的情報支援の側面からエージェントが備える動機付け戦略としてのビュー提示機能と動的問い生成機能を実装した.さらに,課題遂行の基盤とするシステムとして,(1) 2つの動機付け戦略を備えたEmbodied Conversational Agent (CEWill),(2) セマンティクスアウェアなWeb環境 (SOLS)の統合デザインを実装した.より具体的には,SOLSが生成するShallow QuestionとDeep Questionに加えて,歴史を対象とした学習トピック依存のTLH(Thinking Like a Historian) Strategyを実装した.加えて,(3)オントロジーに基づいて動作する会話戦略のオーサリング環境を実現し,会話フローの半自動生成機能を実現した.さらに,(4)最近の生成AI技術の進展に伴ったシステムの拡張手法として,説明可能AIの実現を指向した生成AIに基づくLOD生成と既存LODの統合手法を検討しシステムに実装した.さらに,本システムの有用性評価のための実験計画を検討し,その実施の準備を整えた.
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