2022 Fiscal Year Research-status Report
What does the teaching experience program as pre-admission education contribute to teacher training education?
Project/Area Number |
22K18606
|
Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
嘉数 健悟 沖縄大学, 人文学部, 教授 (50612793)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 稔 文教大学, 教育学部, 教授 (70336353)
|
Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
|
Keywords | 入学前教育 / 教職体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,研究課題①として国内外の文献や研究資料などをもとに,学士課程教育における質保証の在り方,教職課程における質保証の在り方についての研究成果や課題を導出すること,海外の事例を調査すること,研究課題②として入学前の学生の教職体験に関する実態調査を行い,どのような入学前教職体験が行われたのかについて,その成果や課題を明らかにする(質的調査)ことであった。 研究課題①については,特に高度専門職業人の早期臨床体験実習に関する国内外の文献の資料収集を中心に行い、課題を整理した。また,海外についてはカナダとシンガポールを調査する予定としていたが,新型コロナウイルスの影響もあり実施できなかった。そのため,次年度以降に調査を計画し,海外の先駆的な取り組みと日本の事例を比較しながら課題の導出を行っていく必要がある。 研究課題②については、入学前教職体験プログラムの開発にあたって,実現可能なプログラムを策定するため,学生が実際にどのように入学前教育を捉えているのかについてインタビュー調査を行った。具体的には,学生は入学前教育について入学後の大学での学びとの接続をほとんど意識していないこと,入学前から目的意識の高い学生(教師を目指すと決めていた学生)は入学前教育を肯定的に捉えて課題を行っており,入学後もその意欲が継続している可能性があること,などが明らかとなった。今後は入学前教育教職体験プログラムの策定に向けて高校側との調整も行う予定である
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国内外の文献や研究資料などの整理は順調に進んでいるが,研究分担者や研究協力者との連携をして,「入学前教職体験プログラムの内容の検討」が十分に出来ていない。また、事前に実施をしていた「入学前教職体験プログラムの教育効果の検証」を行う必要があるが,一部のデータの分析(質的調査)が進んでいない。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は,「入学前教職体験プログラムの内容の検討」として,研究分担者,研究協力者と定期的な会議を開きながら,教職体験に関する実態調査を実施する。また,入学前教職体験プログラムの教育効果の検証を行う必要があるため,教職への意欲や教師効力感・理論と実践の往還に関する検証など,多角的に調査,分析を行っていく予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響もあり,研究の打ち合わせ旅費や調査旅費として計上した費用の支出が出来なかったことが大きな要因である。2023年度は2022年度に予定していた調査等も実施する予定である。
|