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2022 Fiscal Year Research-status Report

内在的趣向性とオンライン学習行動データを利活用した隙間時間外国語学習支援

Research Project

Project/Area Number 22K18612
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

小野 雄一  筑波大学, 人文社会系, 教授 (70280352)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 殷 成久  神戸大学, DX・情報統括本部, 准教授 (20512180)
Project Period (FY) 2022-06-30 – 2025-03-31
Keywords自己調整学習 / 学習行動データ / マイクロコンテンツ / 対面レッスン
Outline of Annual Research Achievements

初年度の今年度は、大学生を対象にリクルートを行い、3ヶ月間特に課題の縛りのないところでどのように学習を進めていくのかという観点から、予備実験を実施した。学部の1年生から大学院前期課程の2年生にかけてのべ30名の実験協力者を募った。そして、ガイダンスを実施し、学習行動の把握、可視化をおこなった。途中で内省を行うためのインタビューを、そして、最後の段階で総合的なインタビューを実施した。本研究の研究課題は、自己調整学習の中でも大きな柱となる要因として時間管理能力(time-management skill)に焦点を当てて、将来の自身のキャリア、趣味、その他の内在的な動機づけが時間管理を統括することが可能かどうか、Poliglotsアプリのマイクロコンテンツを利用データをもとに分析を試みた。また、半分のグループをオンラインでの対面レッスンを付属したコースを提供し、そのグループについては任意の時に対面レッスンを行うことが可能とした。結果としては、まず学習を継続したグループと学習が進まなかったグループと大きく2分された。その後個人インタビューに関していうと、海外で留学をしたい、研究発表で英語をもっと利用するようにしたいなどの動機づけが高い学習者でも、隙間時間を用いて取り組むに至らないケースが生じていた。また、ある程度の介入やリマインダーがないと忘れてしまうなどの報告を得られた。さらに、対面でのレッスンがあるのは学習の大きな動機づけとなっており、時間がある時にもっと利用したいなど、対面による振り返りが自己調整学習を促進している可能性を報告する協力者もいた。総じて、完全に自己調整学習力に委ねるのは今回の協力者については難しく、適切なタイミングでより効果的な内省の機会を与えながら学習支援を提供するような設計が必要であることが明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は、カリキュラムに依存しないアプリを用いた学習、学習の継続の背景にある要因を掴むための予備調査を実施した。新型コロナウイルス感染症の影響で遠隔オンライン授業を実施している中、オンライン学習に対する情意要因などを考慮する必要はあるという限界点は存在している。そのような状況ではあるが、学習者の内在的趣向性だけに依存した授業設計では全員が効果的な学習を継続しづらい様子が示すことができた。特に大学生は、「好きなこと」についてそれほど強い思いで捉えているというよりは、いろいろな選択肢を模索している学生が多いため、何らかのより踏み込んだ支援が必要である。今回の調査で適切な介入、特に取り組まれているコンテンツなどおおよその傾向が見えてきたことにより、効果的な内省活動、特に、対面による教育的な支援活動の必要性が明らかになってきている。今後はやや規模大きくし、授業の中における内省の機会を適切に利用することで、カリキュラム以外の自主的な学習支援に向けた提言及び実証研究を取り組んでいきたい。

Strategy for Future Research Activity

今後は、規模を大きくして実証実験を行うことにする。研究統括者が担当している英語の授業の中で、毎週定期的に振り返りを行う時間を設定するという踏み込んだ学習支援(介入)を行うことにする。このことで、自己調整学習の中での時間管理の部分を支援し、自己調整学習のサイクルの活性化を狙う。ただし、学生は他のことに時間が取られる傾向があるため、本当に好きなことを持っている学習者がどのようにその時間を確保するのか、丁寧な観察が必要になる。そのような観点から、自己調整学習と学習行動との関係性と把握するために、毎週のジャーナルとインタビュー調査を行うことを軸に、検討を進めていきたい。

Causes of Carryover

本年度は実証実験が小規模になったことから、残額が生じた。その分は次年度の研究の中で統合して使用していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Time Management Skills of Performing a Microlearning for Non-Assigned Intrinsic Future Goals: A Preliminary Study of Japanese EFL Learners2022

    • Author(s)
      Yuichi Ono, Junya Yamaguchi, Nobuhisa Yamamoto, and Atsushi Hagiwara
    • Organizer
      The 1st APSCE International Conference on Future Language Learning (ICFULL)
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2023-12-25  

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