2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of real-time support systems based on continuous and objective evaluation of work engagement
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22K18652
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
島津 明人 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (80318724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 豊 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (30424203)
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | ワーク・エンゲイジメント / ワーカホリズム / バーンアウト / ボアアウト / 質問紙 / センシング / バイオマーカー / 面接 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,働きがいの指標としてワーク・エンゲイジメント(仕事に主体的に取り組み活き活きと働く状態)に注目し,(1)生体指標のセンシングとバイオマーカーによるワーク・エンゲイジメントの継続的・客観的な評価方法の確立,(2)エンゲイジメント水準や状態に応じた支援方策をリアルタイムに提供する方法の開発,の2点を目的としている。 初年度は,(1)生体指標のセンシングとバイオマーカーによるワーク・エンゲイジメントの継続的・客観的な評価方法を確立するため,質問紙調査,センシング,バイオマーカー,面接調査に協力いただく事業所との協議,および研究代表者および研究分担者間の研究計画の検討を中心に行った。 現在のところ,東京,新潟,京都の3事業所から研究協力の意向が示され,研究時期とデータ収集方法について,事業所担当者(産業保健スタッフ,人事労務スタッフ)との打合せを行った。その結果,バイオマーカーの収集は,各事業所が行う定期健康診断を利用して行い,研究者は検体を直接収集せず,検査結果のみ提供を受けることとなった。当初の計画ではストレスチェック結果の提供依頼も想定していたが,ストレスチェックと健康診断の実施時期が異なることから,ストレスチェック結果の提供は求めないこととした。 また,研究代表者および研究分担者間との間で,倫理審査の実施機関,データ収集方法(質問紙,センシングデータ,バイオマーカー,面接調査),データの保存先と保管方法などについて検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に記載した通り,初年度は,質問紙調査,センシング,バイオマーカー,面接調査に協力いただく事業所への打診と,研究代表者および研究分担者間の研究計画の検討を中心に行った。 現在のところ,東京,新潟,京都の各事業所から研究協力の意向が示され,研究時期とデータ収集方法について,事業所担当者(産業保健スタッフ,人事労務スタッフ)との打合せを行った。その結果,バイオマーカーの収集は,各事業所が行う定期健康診断を利用して行い,研究者は検体を直接収集せず,検査結果のみ提供を受けることとなった。当初の計画ではストレスチェック結果の提供依頼も想定していたが,ストレスチェックと健康診断の実施時期が異なることから,ストレスチェック結果の提供は求めないこととした。 また,研究代表者および研究分担者間との間で,倫理審査の実施機関,データ収集方法(質問紙,センシングデータ,バイオマーカー,面接調査),データの保存先と保管方法などについて検討を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理審査の準備と並行して,研究協力事業所と研究実施方法に関する協議を継続する。本年度内に少なくとも1事業所において,データ収集を開始する。2~3年目にかけて,以下の2つの目的を具体的に検討する。 (1)生体指標のセンシングとバイオマーカーによるワーク・エンゲイジメントの継続的・客観的な評価方法の確立に関しては,質問紙で測定されるワーク・エンゲイジメント/ワーカホリズムの情報と,スマートフォンやウェアラブル機器で継続的に収集されるセンシング情報を統合し,さらに面接調査とバイオマーカー(血液,唾液,爪)の情報を参照しながら,ワーク・エンゲイジメントの高い従業員と低い従業員との識別,ワーカホリックな従業員との識別,持続的な態度であるワーク・エンゲイジメントと一時的な「状態エンゲイジメント」との識別,に寄与する最適なパラメーターを探索する。fMRIなどの大型装置を使用することなく,リアルワールドで安価・簡便・汎用性の高い方法を用いながら,継続的・客観的に評価できる方法を確立する。 (2)エンゲイジメント水準や状態に応じた支援方策をリアルタイムに提供する方法の開発,に関しては,状態エンゲイジメントの変動を日常生活の中でモニタリングし,高エンゲイジメント者の一時的な働きがいの低下,低エンゲイジメント者の働きがいの上昇を検出し,働きがい向上に向けた支援方策をリアルタイムで提供する。支援方策の効果を(1)で確立したパラメーターで評価し,対策の客観的な効果評価につなげる。
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Causes of Carryover |
当初の計画では,初年度から,各事業所より各種データ(質問紙,センシング,バイオマーカー,面接調査)を取得予定であり,そのための予算を計上していた。このうち,バイオマーカーのデータを収集するには,各事業所から健康診断のデータを提供いただく必要があったが,本研究費が採択された時点で,当該年度の健康診断が既に実施されていたり,実施計画が既に決定していたため,実際のデータ提供を受けることができなかった。そのため,研究費用を使用する必要がなくなった。
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[Journal Article] A proposed definition of participatory organizational interventions2023
Author(s)
Sakuraya Asuka、Iida Mako、Imamura Kotaro、Ando Emiko、Arima Hideaki、Asaoka Hiroki、Eguchi Hisashi、Hidaka Yui、Hino Ayako、Inoue Akiomi、Inoue Reiko、Iwanaga Mai、Kobayashi Yuka、Komase Yu、Otsuka Yasumasa、Sasaki Natsu、Shimazu Akihito、Tsuno Kanami、Watanabe Kazuhiro、Kawakami Norito、Tsutsumi Akizumi
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Journal Title
Journal of Occupational Health
Volume: 65
Pages: e12386
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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